醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕新幹線

f:id:mia-nohara:20170608165355j:plain

  • さみしうて
  • 夜のハガキかく
  • 山頭火

早起きしてカップうどんをすすりつつ、校正の反映。須賀川へ。新幹線のなかでもひたすら手直し。昼はイクラとハラミの駅弁。

図書館分科会の後、図書館と畝森さんの事務所へ立ち寄る。建設現場をのぞく。少しずつ、形が露わになる。

郡山駅新幹線コンコースの立ち食い蕎麦。ここでは唐揚げ蕎麦が定番。帰りの新幹線でもひたすら仕事。21時過ぎ、鎌倉に戻る。

夜が明けきらないのに眼がさめたので湯へゆく、けふもよい日の星がキラ/\光つてゐる。……
朝湯千両、朝酒万両
朝から子供が泣きわめく、あゝ、あゝ、あゝ。

種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ヒグラシ文庫へ。ねらっていたサザエの刺身は品切れ。常温、なめことオクラの奴。玄米を買って帰る。

〔日記〕〆切

f:id:mia-nohara:20170608204514j:plain

  • 朝の水
  • くみあげくみあげ
  • あたゝかい
  • 山頭火

原稿の〆切。朝から家にこもって、ひたすらただそれだけをやる。
12時間ぶっ続けで机に座っていて、19時頃ようやくそれらしいものができあがる。
よろよろと、呑みに出掛ける。首が大変凝っている。

草花を摘みつゝ、柏餅を食べつゝ、酒を飲みつゝ、考へる。――
うつくしいものはうつくしい、うまいものはうまい、それが何であつても、野の草花であつても一銭饅頭であつてもいゝのである、物そのものを味ふのだから
飲める時には、飲める間は飲んだがよいぢやあないか、飲めない時には、飲めなくなつた場合には、ほがらかに飲まずにゐるだけの修行が出来てゐるならば。

種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

釈迦で日本酒、豚ヒレのデミグラソース、鮫軟骨。家に閉じこもっているうちに、どうやら梅雨入りをしたらしい。
ヒグラシへ。常温一合。イカフライといかげそを買って帰って、ますむらひろしの漫画を読みながらむしゃむしゃと食べるうちに寝てしまう。