〔日記〕ちょうどいい季節
- 握つてくれた
- 手のつめたさで
- 葉ざくら
- 山頭火
新白河駅経由で須賀川に向かう。新幹線の中でハラスイクラ弁当。暑くもなく寒くもなく、ちょうどよい季節になった。風はひんやりと冷たい。李さんは「少し寒いね」と顔をしかめていたが、須賀川市の人は汗だくになっていた。東北にも夏がやってきた。
会議はちょうど2時間で終わる。明日のイベントに出演する李さんとホテルウィング前で解散。とんぼ返りで鎌倉に戻る。
あんまり神経がいらだつので飲んだ、そして飲みすぎた、当面の興奮はおさまつたが、沈衰がやつてきた、当分また苦しみ悩む外ない。
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
笑へない喜劇、泣けない悲劇、それが私の生活ではないか。
この頃はよく腹が減る。そして眠い。いくら寝ても眠れてしまう。新幹線の中で爆睡。うっかりモバイルWi-Fiを制限の限りまで使ってしまったので、ネットがとても遅い。高校時代、Yahoo!のトップ画面が表示されるのに30分かかったパソコンを思い出した。
釈迦へ。日本酒二合。鰹。ヒグラシへ。常温一合、ハヤシヤッコ。
〔日記〕傘が咲く
- これで田植ができる
- 雨を聴きつゝ寝る
- 山頭火
西瓜柄の傘をさしてオフィスへ向かう。交差点に鎌女の女子高生の傘が咲く。オフィスで朝会。その後集中して仕事。勝治の青唐辛痛麺。午後から次のワークショップの打ち合わせ。辛いらーめんが辛すぎて腹を下す(しかしやめられない)。
そのまま19時過ぎまでオフィスで仕事。クロスオーBarへ。
自分でも気味のわるいほど、あたまが澄んで冴えてきた、私もどうやら転換するらしい、――左から右へ、――酒から茶へ!
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
何故生きてるか、と問はれて、生きてるから生きてる、と答へることが出来るやうになつた、此問答の中に、私の人生観も社会観も宇宙観もすべてが籠つてゐるのだ。
新生姜の肉巻き、ホンビノス貝、手羽先揚げ。フライライスまでしっかり食べて帰る。