醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

野原海明のお仕事一覧(ライター系) 2017年7月6日更新

『ライブラリー・リソース・ガイド』(LRG)

第19号 特集1「図書館の指定管理者制度を問い直す〔序論〕」 取材・調査・執筆を担当しました。
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第13号 直前スペシャトークセッション
Library of the Year 2015から考える、未来の図書館」の記事化を担当しました。
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第12号 特集「図書館×カフェ」 取材・調査・執筆を担当しました。
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本格文學朗読演劇『極上文學』クロニクル(徳間書店

「極上文學」は、日本文学の名作を若手俳優たちが演じる朗読演劇。これまでに上演された10作品の名場面が写真集になりました。原作となった文学作品の解説を執筆しました。

本格文學朗読演劇『極上文學』クロニクル

本格文學朗読演劇『極上文學』クロニクル

マガジン航』連載「地方の図書館とその夜」

日本各地のユニークな図書館と、その近くの良き呑み屋(ここ大事)、それらにまつわるイイ男(稀にイイ女)をご紹介していきます。

第2回《長野》アルプスの図書館に「黒船」がやってきた «  マガジン航[kɔː]第2回《長野》アルプスの図書館に「黒船」がやってきた « マガジン航[kɔː]

第1回《気仙沼》「仙人」館長の図書館は遥か海へひらく «  マガジン航[kɔː]第1回《気仙沼》「仙人」館長の図書館は遥か海へひらく « マガジン航[kɔː]

『ファンタジーへの誘い:ストーリーテラーのことのは』(徳間書店

雑誌『TricksterAge』での連載が、1冊の本にまとまりました!
櫛木理宇氏、三上延氏、知念実希人氏、似鳥鶏氏、大沼紀子氏のインタビュー記事執筆を担当しました。

ファンタジーへの誘い: ストーリーテラーのことのは

ファンタジーへの誘い: ストーリーテラーのことのは

『TricksterAge』徳間書店

TricksterAge Vol.32 (ロマンアルバム)

TricksterAge Vol.32 (ロマンアルバム)

 連載「ミステリーカフェ」にて、作家の道尾秀介氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ミステリーカフェ」にて、作家の薬丸岳氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ミステリーカフェ」にて、作家の米澤穂信氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ファンタジーへの誘い」Vol. 7にて、作家の知念実希人氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ファンタジーへの誘い」Vol. 6にて、作家の三上延氏へのインタビュー記事を担当しました。

 連載「ファンタジーへの誘い」Vol. 5にて、作家の櫛木理宇氏へのインタビュー記事を担当しました。

 「鎌倉・光明寺 -猫が暮らす名刹-」の取材・文を担当しました。

ミュージック・マガジン』2016年2月号

室井滋氏へのインタビュー記事を担当しました。

『髪とアタシ』第二刊

小説「アタシが髪を切る理由」を寄稿しました。

美容文藝誌 髪とアタシ 第二刊 (拡張する美容師)

美容文藝誌 髪とアタシ 第二刊 (拡張する美容師)

Kindleで著書『コメリナ・コムニス』が読めます。

コメリナ・コムニス

コメリナ・コムニス

YADOKARI×さわる知り100

文章執筆を担当しました。
shiri100.yadokari.net

worklife jam

野原海明執筆担当記事一覧
jam.tokyoworkspace.com

特集「図書館の指定管理者制度を問い直す〔序論〕」を執筆しました(ライブラリー・リソース・ガイド:LRG)

アカデミック・リソース・ガイド株式会社(略称:ARG)が刊行する雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』(略称:LRG)で、特集「図書館の指定管理者制度を問い直す〔序論〕」を執筆担当した。

指定管理者制度は、おれがちょうど学生だった頃にスタートした。当時図書館司書資格を得るために受講していた講義の担当教員が、日本で最初の指定管理者が運営する図書館「山中湖情報創造館」の館長(当時)だった、小林是綱先生だったのだ。

是綱先生には、「卒業論文指定管理者制度について書きなさいよ」と言われていたが、けっきょく書かないまま卒業してしまった。10年経った今、遅くなりましたが、忘れていた宿題を提出します。

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図書館の指定管理者制度については、とても一回の特集だけでは語り尽くせないと、書いてみてよくわかった。だから今回はタイトルに〔序論〕をつけている。「指定管理者制度とは何か」という基礎の基礎から始め、図書館にこの制度が導入されていった経緯を前段で紹介する。さらに、ニュースでも報道されて話題になった「TUTAYA図書館」問題についても、あらためて振り返ってみた。

「図書館にはなじまない」と批判されることの多い指定管理者制度。それならば、指定管理者として運営している側はどんなふうに考えているのだろう。図書館運営の受託者として最大手の株式会社図書館流通センター(TRC)と、業界第2位の株式会社ヴィアックスに直接話を聞いてみた。

指定管理者制度導入から15年。かつて非正規司書として働いていた野原の視点で、何が批判され、どこに問題があるのか、あらためて見つめ直す。

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ネット経由でも、お近くの書店でも買えます。専門雑誌なのでちょっといいお値段ですが、ぜひともどうぞ。

〔日記〕チーム

午前中に家に居るのは、ほんとうに久しぶりだと思う。溜まっていた洗濯と掃除をする。大家さんがやってきて、トイレの天井の水漏れチェック。かなり古いアパートで、いろいろとガタがきているようだが、この沖縄っぽい変な色の鉄筋コンクリートの建物が、おれは結構好きだと思う。

ジロウにトイレットペーパーを買いに行ってもらって、あわてて身支度。「かかん」で麻婆豆腐定食。ヨーへーのコーヒーを飲みに行くジロウと解散して、関内のオフィスへ。今日は重要な会議だ。

2014年、おれが初めてこのオフィスにやってきたときは、みんなまだちぐはぐとしていた。個人事業主が集まる体制の中、チームとしてお互いを助け合えるところにまではまだ至っていなかったと思う。あれから3年。家族に近いような、運命共同体として動き始められるような予感を感じている。

句集「鉢の子」がやつときた、うれしかつたが、うれしさといつしよに失望を感ぜずにはゐられなかつた、北朗兄にはすまないけれど、期待が大きかつたゞけそれだけ失望も大きかつた、装幀も組方も洗練が足りない、都会染みた田舎者! といつたやうな臭気を発散してゐる(誤植があるのは不快である)、第二句集はあざやかなものにしたい!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

臨時全体会の後、残った面子でいそいそと焼き肉へ行く。

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話は尽きず、クロスオーBARへ。しこたま呑んで、終電で帰る。

〔日記〕筋肉痛

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  • ゆふべの鶏に
  • 餌をまいてやる父子で
  • 山頭火

寝返りをうっても、何をしても筋肉痛が痛い。昨日と一昨日は気力でもっていたのだろうか。台所にまで行くのさえ辛いのだ。喉もひりつくし、とにかく寝る。ひたすら眠る。炭酸水を飲もうと思ったら、ここのところ忙しくて切らしていた。冷蔵庫にあったビールを流し込む。

それにしても、私はこゝで改めて「彼」に感謝しないではゐられない、彼とは誰か、子であつて子でない彼、きつてもきれない血縁のつながりを持つ彼の事だ!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

夕方、ジロウと今日最初の遅い飯を食べに出掛ける。 Baan Hua Donでタイのビール(シンハーとリオ)、焼きそば的なものと挽肉炒め的なもの。釈迦で少し良い日本酒、豚肉の塊や、リゾットをコロッケにしたのや、ヒイラギの干物など。ヒグラシに移って冷酒を一合ずつ。セロリと白瓜の漬け物。

スーパーで買物して帰って、泡盛のソーダ割りを少しだけ飲んで寝る。

〔日記〕龍の棲むまち

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目覚めると喉が痛い。疲労で風邪をひきかけているのだろうか。とりあえず出発を少し遅らせてもらって、ホテルのチェックアウトまでデスクワークをする。

ワークショップの下見に旧天竜市へ。うねる川は本当に龍のようだ。まちの至るところに龍にまつわるものがある。清い水が流れている。この上流は伊那谷につながっているのだなと、遠くに住む友人たちの顔を思い浮かべる。

駅舎と一体になっている蕎麦屋で昼食。

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途中駅で、大阪へ向かう岡本さんと解散。きっぷを買ったら、まだハサミが現役だった。

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浜松市街地に戻り、新幹線で鎌倉に戻る。久しぶりに御成のスタバで仕事。

私は貧乏を礼讃するものではない、しかし私は私の貧乏に感謝しなければなるまい、私は貧乏のおかげで、食物の好き嫌ひがなくなつた、何でもおいしくいたゞくことができるやうになつた、そして貧乏のおかげで今日まで生き存らへることが出来たのである、若し私が貧乏にならなかつたならば、私は酒を飲みたいだけ飲んで、飲みすぎつゞけて、そのために死んでしまつたであらうから。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ヒグラシへ。沖縄で買った「海人」の帽子をかぶって行ったら、「今日は海明ちゃん、小学生みたいだね」とタケさんに言われる。

〔日記〕浜松市立中央図書館でワークショップをひらく

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  • 釣られて
  • 目玉まで
  • 食べられちやつた
  • 山頭火

大船から東海道線に乗り換えて小田原へ。全身、ものすごい筋肉痛である。とりあえず浜松にたどり着いて、駅ビルで浜松餃子を食べる。

次回以降のワークショップの下見を兼ねて、歩いて中央図書館まで行く。階段がとてもつらい。坂もつらい。

前半、岡本真による講演会。後半からのワークショップで全体の説明担当。一仕事終えて、打ち上げ。

二日かゝつてやつと焼酎一合だつた!
もう二本ぬけさうな歯がある!

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

二次会で鰻の刺身とやらを初めて食す。あんまり悩みを人に相談するほうではないけれど、甘えられるチームのありがたさを感じる。

〔日記〕搬入

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  • 縞萱伸びあがり
  • 塀のそと
  • 山頭火

今日も胃が重い。水族館劇場の現場搬入。寿町の現場はだだっ広い。ヘルメットを被って、4tクレーン車が荷を下ろすところに立ち会う。

その後、4t車に乗って資材置き場へ。初めての積み込み作業をどうにか終える。

彼――彼は彼女の子であつて私の子ではない――から、うれしくもさみしい返事がきた、子でなくて子である子、父であつて父でない父、あゝ。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ヒグラシでちょっとだけ呑んで帰る。

〔日記〕jijicoで呑む

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  • かつと日が照り
  • 逢ひたうなつた
  • 山頭火

旅する仕事場、最終日。短い間だったけど、大変お世話になりました。

朝、御成オフィスでSkype会議。そのまま鍵を返して、銀行で納税手続き。なんだかとても胃が重い。竹扇で納豆おろし蕎麦。そのままThink Spaceに移動して、しばらく仕事。19時半頃、まだもろもろ作業は山だくさんだけどひとまず完了にして、ヨシビとの飲み会へ。

 自戒三条
 一、自分に媚びるな
 一、足らざるに足りてあれ
 一、現実を活かせ
いつもうまい酒を飲むべし、うまい酒は多くとも三合を超ゆるものにあらず、自他共に喜ぶなり。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

ソウくんがBUREの跡地に開店したjijicoへ。閉店間際のなか、ビール、赤ワイン、多国籍料理。その後ヒグラシへ移動。大変盛り上がって解散

〔日記〕沖縄県立図書館へ行く

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ホテルの朝食バイキングにタコライスがあった。沖縄の食べ物は体に合っていると思う。朝からガツガツと食べる。チェックアウト時間ぎりぎりまでデスクワーク。その後、国際通りのスタバに移動してひたすらデスクワーク。せっかく沖縄に来ていながら……。気を取り直して、「海人」の野球帽を買う。

14時頃、亜砂呂でそばを食べる。ちょっとぶらぶらとしてから、県立図書館へ向かう。公園に立派なガジュマルが生えていて、そのまわりでおじいやおばあが憩っていた。いい光景だ。

書庫を見せてもらっているうちに、飛行機の時間が近づく。ダッシュで安里駅に向かい、そこからゆいレールで空港へ。慌ただしく沖縄を後にする。

晴、寝床からおきあがれない、悪夢を見つゞける外ない自分だつた。
寝てゐて、つく/″\思ふ、百姓といふものはよく働らくなあ、働らくことそのことが一切であるやうに働らいてゐる。
私は悔恨の念にたへなかつた。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

飛行機のなかでおにぎりを食べたので、ヒグラシではキュウリの辛子漬けだけ。冷酒二合。もう少し呑みたい気持ちになって、コンビニでカップ酒とスルメゲソを買う。しかし、23時過ぎに一気に三合呑むのはよろしくなかった。

〔日記〕おる商店で猫を愛でる

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朝4時に起きて那覇へ向かう。今回は仕事だ。行きの飛行機ではほとんど寝ていたが、ところどころ目覚める度に、空の様子にはっとする。梅雨空のどよんとした雲の上には、こんなに深い青空が広がっているのか。

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那覇空港について、さっそく沖縄そばをすする。空港の中のそば屋は、なかなかアットホームだった。白人の旅行者が朝からビールを何杯もおかわりして、CTスキャン前立腺の話をしていた(そこだけなぜか日本語だった)。

ゆいレールに乗って県庁前駅へ。リウボウを物色する。牧志の公設市場へ。お昼を食べようと思っていたお惣菜屋は満席だったので、違うお店でおにぎりを買う。沖縄のおにぎりはボリューミーだ。二つ買ったけれど、ちょっと多すぎたかもしれない。

さすがに熱い。体の中の水分がどんどん汗になって流れ、入れ替わったようになる。スタバで珍しくアイスコーヒーを飲む。県庁で待ち合わせして、会議場所へ。なかなか課題が多そうだ。

着てきたかりゆしウエアが汗でぐっしょりしてしまったので、着替えを買うことにする。ラコステならぬ「オコシテ」のポロシャツを「ふとる商店」で買う。ジュニアサイズでちょうどよかった。

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ホテルに戻り、シャワーを浴びてから仕事。あきれるほど仕事が溜まっている。

晴、時々曇る、終日不快、万象憂欝。
不眠が悪夢となつた、恐ろしい夢でなくて嫌な夢だから、かへつてやりきれない。
何もかも苦い、酒も飯も。
最後の晩餐! といふ気分で飲んだ、飲めるだけ飲んだ、ムチヤクチヤだ、しかもムチヤクチヤにはなりきれないのだ。
何といふみじめな人間だらうと自分を罵つた、――こんなにしてまで、私は庵居しなければならないのでせうか――と敬治君に泣言を書きそへた。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

藤崎パイセンに教えてもらったおでんや「悦っちゃん」を探してみたが、それらしい看板が見つからない。どうやらお店が代替わりしてしまったようなのだ。引き返して、昼間歩いていて気になっていた「おる商店」へ。酔い潰れた猫の暖簾がよい感じである。

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本物の猫もいる。悠々と、お客の間を歩いている。

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店主に自慢の猫蛸を見せてもらった。普段は振り子時計の中にしまわれている。

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おる商店 - ホーム | Facebookおる商店 - ホーム | Facebook

もう少し呑みたい気分だったが、泡盛はどこまで正気で呑めるのかちょっと自信がなくて、コンビニでオリオンビール鮭とばを買ってホテルに戻る。

〔日記〕公園と図書館

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  • 拾ふことの、
  • 生きることの、
  • 袋ふくれる
  • 山頭火

オフィスに出社。夕方からの意見交換会の準備。その他、少しだけデスクワークをオフィスでこなす。何もかもがいっぱいいっぱいである。

板橋区へ向かう。電車で爆睡。少し早めに着いたので、新図書館建築予定地の公園をぶらぶらとする。移動させるかもしれない、立派な銀杏の木に触れてみる。

区民意見交換会はなんとかなごやかに進められた気がする。円陣を組む。

朝蜘蛛がぶらさがつてゐる、それは好運の前徴だといはれる、しかし、今の私は好運をも悪運をも期待してゐない、だいたい、さういふものに関心をあまり持つてゐない、が、事実はかうだつた、東京から送金して貰つた、同時に彼女から嫌な手紙を受取つたのである。
二三日前からの寝冷がとう/\本物になつたらしい、発熱、倦怠、自棄――さういつた気持がきざしてくるのをどうしようもない。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

閉店間際のヒグラシへ。女子会(生物学的男子多め)が繰り広げられている。常温二合、塩豚、鶏唐揚げネギソース3つ。水族館劇場へ入団したことをFacebookに書き込む。

〔日記〕乗り換えがうまくなる

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体に全然力が入らない。ふらふらと倒れそうになる。それでもよろよろと、今日も東京へ向かう。東京駅から都営三田線大手町駅への乗り換えがうまくなってきた。丸ビルから一度地上に出るのがコツだ。

板橋区役所の食堂でお昼。山賊焼き。そういえば昨日はろくに食事を採っていなかったことを思い出す。ベローチェで社内打ち合わせ。役所に戻って設計定例。

生きのよい鯖が一尾八銭だつた、片身は刺身、片身は塩焼にして食べた、おいしかつた、焼酎一合十一銭、水を倍加して飲んだがうまくなかつた。
たしかにアルコールに対する執着がうすらぎつゝある、酒を飲まないのでなくて飲めなくなるらしい、うれしくもあり、かなしくもあり、とはこのことだ。
捨てられて仔猫が鳴きつゞけてゐる、汝の運命のつたなきを鳴け、といふ外ない。
新聞配達の爺さんが、明日からは魚も持つてまゐりますから買うて下さいといふ、新聞と生魚!
調和しないやうで調和してゐると思ふ。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

〔日記〕カルチュラル・タイフーン2017に参加する

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  • 山ふかくきて
  • みだらな話がはづむ
  • 山頭火

古巣の早稲田大学へ。水族館劇場の桃山邑が、カルチュラル・スタディーズ学会の「カルチュラル・タイフーン2017」に出演するのだ。トークショーの合間に、千代次と秋浜立の乱入演技。たじろぐ毛利嘉孝先生であった。

Association for Cultural Typhoon – カルチュラル・スタディーズ学会Association for Cultural Typhoon – カルチュラル・スタディーズ学会

打ち上げでビールを一杯だけいただいて帰る。

おばさんが筍を一本下さつた、うまい、うまい筍だつた、それほどうまいのに焼酎五勺が飲みきれなかつた!(明日は間違なく雨だよ!)
ほんたうに酒の好きな人に悪人がゐないやうに、ほんたうに花を愛する人に悪人はゐないと思ふ。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

〔日記〕コーポレートサイト

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家でネットが使えないので、早くにオフィスに向かう。溜まっていたデスクワークをどんどんやるが、なかなか何もかもが終わらないのだ。しかしシコシコと、ARGのコーポレートサイトの更新などをしたりする。

今日は書きたくない手紙を三通書いた、書いたといふよりも書かされたといふべきだらう、寺領借入のために、いひかへれば、保證人に対して私の身柄について懸念ないことを理解せしめるために、――妹に、彼に、彼女に、――私の死病と死体との処理について。――
欝々として泥沼にもぐつたやうな気分だ、何をしても心が慰まない、むろん、かういふ場合にはアルコールだつて無力だ、殊に近頃は酒の香よりも茶の味はひの方へ私の身心が向ひつゝあることを感じてゐる(それは肉体的な、同時に、精神的なものに因してゐると思ふ)。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

打ち上げ的に、うさぎやへ。なにかもうちょっと落ち着いて、仕事をしたり呑みに行ったりしたいものだと思う。

〔日記〕板橋区公文書館に行く

モバイルWi-Fiの速度制限がかかってしまったので、あわてて御成オフィスに出社して朝のSkype会議に参加する。そのまま11時まで仕事。コンビニでお昼を買って赤羽へ向かう。今日は板橋区公文書館の視察と会議。公文書館を持っているのは、23区では板橋区のみだ。

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そのまま、新しい板橋区立中央図書館の、児童フロアやボローニャ子ども絵本館フロアについての打ち合わせ。白熱。

帰りがけに、東京駅前でシェアの実験をしている小さな車を何台も見た。やがて自動車は、みんなでシェアする時代になるのだろうか。

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空模様のやうに私の心も暗い、降つたり照つたり私の心も。……
ふりかへらない私であつたが、いつとなくふりかへるやうになつた、私の過去はたゞ過失の堆積、随つて、悔の連続だつた、同一の過失、同一の悔をくりかへし、くりかへしたに過ぎないではないか、あゝ。
払ふべきものは払つた、といつてはいひすぎる、払へるだけは払つた
多少、ほがらかになつたやうである。

[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]

モバイルWi-Fiが全然使えないので、帰りの電車では本を読む。力尽きて呑みに行く。ヒグラシで常温一合、カツオのたたき、豚バラなんこつのトマト煮。釈迦で、青唐辛子がたんまりのった炊き込みご飯、一ノ蔵一合。鮭とばとイカゲソを買って帰る。