醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕横浜美術館30周年記念「meet the collection ――アートと人と、美術館」に行く

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  • ひとりをれば
  • 蠅取紙の蠅がなく
  • 山頭火

あんまり神経がいらだつので飲んだ、そして飲みすぎた、当面の興奮はおさまつたが、沈衰がやつてきた、当分また苦しみ悩む外ない。

種田山頭火 行乞記 (三)


皐月廿日、曇りときどき雨。

明け方、夢の中に弁財天が現れて、霊力の込められた指輪をくれる、と言う。
「あれ? もう厳島弁財天の指輪をしているのですが……」
と右手を見ると、指輪をはめていた人差し指のあたりが眩しく光っていた。

目が覚める。人差し指にいつもはめていた銀の指輪が消えている。あわてて蒲団を探るが見つからない。着替えたときに抜けてしまったのかと、風呂場や脱いだ服を漁ってみても見つからない。

すごくしっくりと指に馴染み、すっかり抜け落ちなくなったと思っていたばかりだった。酔っ払って酒場で落としたのだろうか? まさか。

夢の中に消えて行ってしまったのかもしれない。
人差し指には、日焼け痕の白い輪だけが残っている。

びっくりして3時45分に起きる。おまけに腹も壊している。

風呂で本を読む。読んだ本は以下の通り。入浴時間は57分15秒だった。

アルミ缶をゴミ出しする。6時台だが、近所の人たちが早くも道端を掃除している。

noteに写真をUPする。

ジロウも起きてきたので、大変珍しく午前中から外出。今日は横浜美術館30周年記念「meet the collection ――アートと人と、美術館」の最終日。

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メレット・オッペンハイム《栗鼠》1969年 ウレタンフォーム、ガラス、人工毛皮 撮影:野原海明

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菅木志雄《包囲空》2018/2019年 石、セメントブロック 撮影:野原海明

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菅木志雄《環立空》1999年 木 撮影:野原海明

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岩崎貴宏《アウト・オブ・ディスオーダー(コスモワールド)》2011年 髪の毛、ほこり、布 撮影:野原海明

作品はほぼ撮影可。今日は望遠レンズを持って行った。望遠レンズ、まだ不慣れで難しい……。

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「第Ⅰ部 LIFE:生命のいとなみ」の「こころをうつす」の作品群。その浮世絵や日本画に描かれた妖艶な表情に引き込まれる。ゲストアーティストの束芋による《あいたいせいじょせい》という映像インスタレーションがそれを引き立てる。アニメーションには人間なんて登場していないのに(内蔵は脈打ってるけど)、おどろおどろしい情念が滲み出ている。

お昼はMARK IS みなとみらいの西安健菜キッチンで五目ごはん。ジロウは担々麺。サラダを取ってわけあう。取り皿といっしょにその都度レンゲを持ってきてくれるので、テーブルがレンゲまみれになった。

すっごく身体が重いと思ったら生理が始まっていた。スタバでちょっと休憩して、横浜駅で解散。先に鎌倉に戻る。

帰宅して日記を書く。

力尽きそうだったけど、アメブロも書く。

19時半になったので切り上げる。寿司と日本酒、冷凍の枝豆、トマトに炭酸水を買って帰る。自宅で晩酌。漫画を読む。

天智と天武 ―新説・日本書紀―(1) (ビッグコミックス)

天智と天武 ―新説・日本書紀―(1) (ビッグコミックス)

大奥 15 (ヤングアニマルコミックス)

大奥 15 (ヤングアニマルコミックス)

阿・吽 (4) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

阿・吽 (4) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

ゲームに興じて22時46分に寝落ち。深夜、酔っ払ってハイテンションで帰って来たジロウに起こされる。

〔日記〕インターネットの調子がいいうちに

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  • ひとりのあつい
  • 茶をすゝる
  • 山頭火

自分でも気味のわるいほど、あたまが澄んで冴えてきた、私もどうやら転換するらしい、――左から右へ、――酒から茶へ

種田山頭火 行乞記 (三)

皐月夏至、曇り。

「飛行機の予約をせねば」と思いながら、自分はほんとうにそういう細々とした事務作業が嫌いなんだなぁとつくづく感じる。それでよく、学校事務とか団体の事務局とか庶務とかやってられたものだ。得意なことが好きなこととは限らないのだ。

6時15分に起きる。エミリー・ワプニック 『マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法』を読む。入浴時間は50分4秒だった。

ジロウは今日は午前中から仕事に、早々と出かけて行った。昼は銀座 篝でつけそば。八木さやちゃんのインスタライブを聴こうと思っていたのだけれど、電波が悪いのかうまく再生されず戸惑う。

カメラに慣れるために、毎日首から提げて持ち歩いている。今日は初めて望遠レンズをつけてみたが、これといって撮りたいものに出逢えない。

このごろはどうもスタバだと集中できないので、すぐに帰宅。インターネットの調子がいいうちに、ミラーレス一眼で撮った写真をnoteにアップする。最近、カバー写真として使ってくれる方が多くてうれしい。

溜めていた日記を書く。

飛行機を予約する。アメブロを書こうとしたら、18時前にすでに酔っ払ってハイテンションになったジロウが帰ってきた。今からスタバに移動するのもツラいので、書くのはあきらめて呑みに出掛けることにする。

一年ぶりにKさんが来ている。スタッフも客も様変わりした店の隅で、ちょっと所在なさげに見えた。先日やったライターの仕事をKさんに自慢する。菊水冷酒二合、マグロ中落ち、鶏モモゆずこしょう焼き。Kさんと待ち合わせていたTちゃんが合流したので日本酒をもう一合、水菜とお揚げの炊いたん。

帰宅してジロウが買い置きしていた激辛のカップラーメンをうばっていただく。22時48分に寝る。