醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕どこへでもすっ飛んで行っちゃっていいんだからね

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  • ひとり住めば
  • 雑草など活けて
  • 山頭火

Comfortable life 結局帰するところはこゝにあるらしい。

種田山頭火 行乞記 (三)

葉月十一日、雨のち晴れ。新暦では2019年9月9日。スリーナインだったのか。

どんな家に住みたいか想像してみる。
自分の場、聖域。寺のような。

7時41分に起きる。睡眠効率92%。嵐の中、実にぐっすりと寝たらしい。向かいの建物は、屋上にプールのように水が溜まったらしい、雨どいから延々と滝のように水がしたたり落ちている。そこだけまだ豪雨みたいに。

御成商店街のアーケードが倒壊し、アスターに直撃したらしい。

佐助稲荷も大変なことになっている。

山の方は停電が続いていて、復旧の見込みが立たないという。電車もまったく動いていない。海沿いの国道は通行止め。しかしそれでも、会社へ行こうとする人の群れが行き交う。

海は沖のほうまで土砂で茶色に染まっていた。さすがに今日は、サーファーたちも海には入りたくないだろう。

風呂で高山なおみ『帰ってきた 日々ごはん』5巻を読む。入浴時間は1時間10分38秒だった。

風がまだ強くて、麦わら帽子だと飛ばされそうなので、あごひもの付いている笠風のアウトドア帽子、KAVUのチルバをかぶって出掛ける。

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そういえばこのごろ、人力車のおにいさん以外で、普段使いに笠を被っている人を鎌倉で二人目撃した。

昨日、開店時間より前に行ってしまった美水へ。お店のおねえさんにとても恐縮される。いくら丼とうどん、揚げ出し豆腐の多聞天御前。

ハックドラッグで食器洗い用液体石けんを探すが、売っていない。出勤するとの山のエンドウさんとすれ違う。笠かぶっているところを、知っている人に見られるのはまだ恥ずかしい……。

帰宅して13時からZoomで会議。Zoom、招待する側として使ったことはまだないけれど、便利そうだな……使い方を勉強しておこう。

会議後、ジロウにパワーストーンヒーリングを施す。「調整」「浄化」「活性化」の3セットの、最後の活性化のセッション。セッション後のジロウの最初の一声は、「どこへでもすっ飛んで行っちゃっていいんだからね」だった。そういえば、出逢ったばかりの頃から「オクサンがどっかへすっ飛んで行っちゃいそうで恐い」って言ってたっけ。

日記を書く。

頼まれている原稿の加筆を1時間くらい。もうちょっとで完成しそう。

暮六ツがやってくるのが早くなった。秋の陽はつるべ落としとは、よく言ったものだ。紫色の美しい夕焼けに海まで染まっている。明日はいい天気になるのだろう。

ヒグラシ文庫へ。今日はセギさん。菊水冷酒二合、一ノ蔵を一合。マグロ納豆の納豆抜き(最後のあまりのマグロをサービスでいただいた)、鮭のムニエル。牛丼のあたまを頼んだら、ちょうど売り切れになる。最後に頼んだRさんとHさんから恵んでもらう。タンパク質を食べたくて、さらにベーコンエッグ。満足。美しい姉貴たちに囲まれて、たくさん話を聞いてもらえて嬉しくて、テンションが上がって酒を倒す。帰宅して22時15分に寝る。

〔日記〕沖縄っぽいから泡盛を呑まなきゃ!

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  • 日照雨
  • ぬれてあんたの
  • ところまで
  • 山頭火

酔中、炊いたり煮たり、飲んだり食べたりして、それを片付けて、そのまゝごろ寝したと見える、毛布一枚にすべてを任しきつた自分を見出した。

種田山頭火 行乞記 (三)


葉月白露、曇りのち台風15号(ファクサイ)関東直撃。

ライターの仕事……思いもよらないテーマで書くのは面白いのだけれど、プレッシャーにもなりつつある。全力投球で、出せるものを出し尽くして書くから消耗が激しい。書き上がると、絞りきったボロ雑巾のようになる。

面白いから、信頼する友人経由の興味あるテーマの仕事だけは続けようかと思っていたのだけれど、それも減らす方向に持って行かないと、エネルギー漏れを起こし続けてしまうのかもしれない。

6時50分に起きる。睡眠効率93%。風呂で並木良和『目醒めへのパスポート 本当のあなたを憶い出す、5つの統合ワーク』を読む。入浴時間は、計測忘れ。

昼はがっつりご飯物が食べたくて美水に行ったけれど、開店は11時半からだった(15分くらい前についてしまった)。待てずに篝へ。鎌倉店限定の冷やしラーメンをいただく。うーん、これは、次は頼まないなぁ。あっさりで猶且つ冷たいから、満足感に欠ける。

返却期限の過ぎてしまった図書館の本を駅改札前の返却ポストで返す。東急で液体石けんの食器洗剤を買おうと思ったのだけれど、詰め替え用がすべて売り切れていた。

帰宅して日記を書く。

頼まれている原稿の修正を1時間ほど。どうも集中力が続かない。眠くなってしまう。

枕を出してきて、しばらくごろごろしながらONE PIECEを読み返す。

ONE PIECE 90 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 90 (ジャンプコミックス)

昼を食べに行っていたジロウが酒を買って帰って来る。16時頃から雨になりそうだから、早めに戻ってきたのだそう。

台風が来る前に洗濯物を入れようとしたら、立派なサイズのゴキブリが一緒に入ってきた。思わず「きゃあ」と言う。ジロウがおずおずと差し出してきたティッシュを受け取り、ティッシュ越しに一撃をくらわす。ダメージを受けて動きがのろくなったところを袋に入れて成仏していただく。

「のろいゴキブリだったねえ。ゴキブリの呪い……」とジロウが言う。いや、最初の一撃がちゃんと利いただけだから。

もうちょっと原稿の続きを書いた方がいいとわかっているのだけれど、生理の気怠さと、台風による低気圧の気怠さで全然体が動かない。台風が来る前に、ササッと呑みに出掛けようかとも思っていたけれど、そんな気力も出ない。

17時頃、ジロウに肴を作ってもらって呑み始める。日本酒は樽平。茄子とシシトウと豚肉の炒め物、茄子とシシトウの浅漬け、お揚げと長ネギを炊いたの。〆はそーめんちゃんぷるーのバター味。クリームシチューみたいな風味で美味しかった。とろけるチーズをかけて、黒コショウをひきたい感じ。

夜半、台風直撃による大嵐。避難指示も出ていたらしいが、構わずグースカ寝る(就寝は22時26分)。ジロウは3時くらいに起き出して、「沖縄っぽいから泡盛を呑まなきゃ!」とグラスを用意していた。