2018-07-11から1日間の記事一覧
「小説を書いて生きていけるなら、カラダを売ったって、ホームレスになったってかまわない」 と思っていた。 それは、断固として就職活動をせず、 ただ書くことに人生を捧げようとした大学時代の私の熱い決意ではあったけれど、 結局のところ、 「小説を書く…
裏の家の金木犀が咲いた。 台所の窓を開けて置くと、甘い香りが部屋に流れ込んでくる。 畳の部屋に不釣り合いな白いソファーは、ある日突然宅配業者が運びこんできた。坂井からの引越祝いだった。 本人のほうは、やっぱり不機嫌な顔をして時折やってくる。「…
荷物が重いのでいったん家に戻る。 身軽にして、体がなまっているので散歩に出掛ける。 材木座海岸には、クラゲがたくさん打ち上がっていた。