醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2018-08-05から1日間の記事一覧

うつ病は私の人生にとってギフトだった〔アメブロ〕

33才にして、演技の経験も無いのに劇団に入り、 「いやぁ、私はいつまで自分探しをしてるんだろう」と思ったのだ。 そのことを何かで書いたら、演出家がそれを読んで私の役柄(未亡人のお嬢様)に 「自分探しを続けるお嬢様」という設定を書き加えた(脚本そ…

白濁(十九)

「たまにはもう一軒、一緒にいかがですか」 と高橋が言うので、敷居が高くて一人ではなかなか入れなかった焼き鳥屋を提案した。噂によると、混んでいる日には一見さんは「予約でいっぱいだから」と断られてしまうらしい。 小町通りの路地裏のその店は、今日…

〔日記〕原マスミのライブなのだ

原マスミの歌には、海や夜、月に星、そして死が散らばっている。 2回目のアンコールで歌ってくれた「夜の幸」間奏での、宮澤賢治の『注文の多い料理店』序の朗読がまた素晴らしかった。