醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

あなたが存在してくれることが喜び

恋人になかなか会えないので、腹が立っている。「明日は空けておくから」「今夜はなんとか時間をとるから」と言って何日が経ったことか。一方で、そうやって腹を立てている自分を情けなく思う。

先日、NHK全国音楽コンクールに向けて練習をする、という番組を見た。今年の高校生の部の課題曲は、瀬戸内寂聴さんが作詞を手がけている*1。番組の中で、寂聴さんが歌に込めた想いを語るシーンがあった。

わたしがここにいて、あなたがそこにいてくれる。それだけでいいじゃないの。

そう、私も思いたい。生きていて、笑っていてくれたらそれでいいと。言葉で言うのは簡単だけれど、心からその想いを貫くのは難しい。求めてしまう。果てしなく。

*1:歌詞の転載が禁じられているので、NHK全国音楽コンクールの公式HPをご参照ください。