醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

まつほの浦の夕なぎ

疲れが抜けずに、一日中布団に包まって過ごす。ただぼんやりと、窓の外の明かりが増し、そして薄れていくのを眺めながら、まどろむ。無作為な一日。何かを無駄にしているような気がする。でもこんな日が、忙しい毎日の活力になるのだと、言い聞かせるようにして横たわる。

早く、生理がきてくれたらいい。余計なものを溜め込んだこの身体が、少しでも軽くなるといい。

夏休みや春休みが呆れる程長い大学のくせに、几帳面にゴールデンウィーク中も平日は授業がある。休講になる授業はひとつだけだ。面倒臭いようで、それでもホッとする。授業がある日は、知り合いに会えるから。

いつ会えるのかわからない恋人と、少しでも会える時間を増やす為に、休日には何も予定を入れない癖がついてしまった。そうして、ただひたすら待っている。それが愚かなことだと知りながら。