醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

大型連休もさだまさし

さだまさし、NHKに再登場! 低コストぶりは健在、テロップはカレンダーの裏。元旦の「年の初めはさだまさし」で「誰も見てないから!」と言い切っていたまっさん。しかし前回ブログに取り上げたところ*1、多くの方からTBをいただけた。今日もみなさん、観ていらっしゃるのだろうか。

ブラウン管のこちら側から拍手をしつつ拝見。脱力気味なトークの中に挟まれた真剣なメッセージが胸を打つ。

 最近、バスを下りるときに運転手さんに「ありがとうございました」と言ったり、レストランで食事をして「ごちそうさま」と言う人が少ないように思います。

という葉書が番組に届いていた。確かに東京へ来てから、バスの運転手さんにありがとうと言う人を見たことがない。停留所で後方のドアが開くと、皆我先にと降車していく。

「こっちは客で、金を払っているんだから礼なんて言う必要は無い」というのはやっぱり何か違うのだ。まっさんも言っていたが、感謝の気持ちはお金で量れないのだから。

先日驚いたのは、スーパーのレジであるお客さんが、まだ慣れない手つきで商品を袋につめるアルバイトのレジ係の方に「早くしてください」とぶっきらぼうに言っていたこと。穏やかな、春の午後。そのお客さんには急ぎの用があったのかもしれないけれど、何もわざわざそんなに険悪にしなくても、と思ってしまった。

レジでお金を払うときも、「ありがとう」と言いたい。そうやって笑顔で言葉を掛け合うのは、気持ちがいいことだから。照れくさくて声にならないことが多いのだけれど、それでもできるだけ笑顔で伝えたい。そんなふうに笑顔でおつりを受け取ると、レジ係の方の張り付いた営業スマイルが本当の笑顔に変わるような気がするのだ。

*1:[http://mia-nohara.cocolog-nifty.com/blog/2006/01/post_77fa.html:title]