夢枕獏 「陰陽師 太極の巻」
清明と博雅。二人が酒を酌み交わす場面から、いつものように物語は始まる。はらはらとさせる妖怪退治の話もまた一興だが、どちらかといえば「棗坊主」のような話が好きだ。散る桜の花びら、果実の強い香。
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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「二百六十二匹の黄金虫」に登場する露子姫は、堤中納言物語に出てくる姫だろうか。眉毛も生やしたまま、お歯黒もしない。日に焼けている。現代では健康的ともてはやされそうな姫は、平安時代にはとんだお転婆娘だったのだろう。
- 作者: 坂田靖子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/10
- メディア: 文庫
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