瀬戸内寂聴 「寂聴 般若心経 生きるとは」
仏教が気になる今日この頃。「釈迦」と一緒にこの本を借りてきました。日本人であればおそらく一度は聞いたことのある般若心経。でも、そのお経にどんな意味がこめられているのかは、多くの人が知らないはず。
- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
この本は般若心経の中身を、懇切丁寧に噛み砕いて教えてくれます。まるで法会の場に参加しているような、寂聴さんの語り。
実は随分前に読み終わっていたので、詳しい内容はもう一度読み返してみないとちゃんと書けません……ごめんなさい。ただ、ひどく心に残ったところがありました。
したがって、われわれの心の中には無数の煩悩がある。その中でいちばん強い煩悩、われわれが抗しがたい煩悩というのは、何だと思いますか。〔中略〕実は、惚れたはれたの煩悩がいちばん辛い。〔中略〕今言った、苦しくてしょうがない愛情のことを、「渇愛」と言います。*1