夢で食っていく
夢と生活の両立。何度もブログに書いて悩んできました。
夢を仕事として食っていくか。
はたまた、夢とは違う分野で食っていくか。
いろんな人の意見を読みました。目に留まったのは、「天職と適職をわける」という考え方でした。夢で食べようとすると無理が出る。夢は夢でとっておいて、お金を稼ぐのは得意な仕事で、という。それならライスワークとして公務員になるのも悪くないんじゃないかと思いました。なにより安定した暮らしが手に入るから。お金の心配をせず、余暇に好きな文章を書けるから。
でも果たして安定した暮らしが手に入ったときに、私は書き続けることが出来るだろうか。レポートも切羽詰らないと仕上げられない私。経済的に逼迫して「もう書くしかない!」という状況に追い込まれないと書かないのではないか。
いざ公務員試験の勉強を始めてみたら、「何か違うな」という感覚が湧き上がってきました。私が今やるべきことは、公務員試験に集中することではないのじゃないか。夢を後回し後回しにしていたら、死ぬまでたどり着けなくなるんじゃないか。
公務員を勧めてくれたのは恋人でした。長年腕一本で生きてきた恋人と暮らすために、私が稼いで養うのも悪くないなと思いました。でもそれは、男をお金で引き止めておこうとするスケベ心でしかないのかもしれません。
今日のおすすめ
小説家・ライターになれる人、なれない人―あなたが書けない本当の理由
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11 何があなたを妨げているのか?―経済的不安がなくなれば書けるのか?
- 「それはムリです。経済的に安定してたら書くことなんてできません。」
- シャーウッド・アンダーソン *1
引用した文章は圧巻でした。
この本は、様々な作家・ライターさんの言葉を集め、それに付随するメッセージをまとめたものです。読むと「今すぐ書かなくては!」とエンジンがかかります。でも、あまり人気の無い本らしく、どこの本屋さんをのぞいてみても棚に並んでいません。「・」と「、」を使った長すぎるタイトルが敗因かも。
*1:スーザン・ショフネシー, 宮崎伸治訳 『小説家・ライターになれる人、なれない人 あなたが書けない本当の理由』 同文書院 p.156