醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕異変

晴。

九時くらいに起きる。ビール、ココナッツのサブレ。

十二時ごろ、ヨリ帰る。『かの蒼空に』を読みながら四時くらいまで昼寝。

耳が大きくて童顔の、澄ました顔の啄木しか見たことがなかった。国語便覧によく載っている写真だ。口ひげを生やした啄木はなんだか違う人みたい。まとまったお金が入るとすぐに使わずにはいられない啄木くん。この物語は読んでいてすごく歯がゆい。ああ、そこで返せ! 返すんだ、借金を! 山頭火と同じく、素敵だけれど友達にはいて欲しくない人だ……。
 
左脚付け根にしこりができていて心配。紅茶を淹れる。お米を炊く。六時、スーパーで買い物。テレビのニュースは安倍総理の話題で持ちきりだ。生ハムとビール、チーズに赤ワイン。石川寛監督の『好きだ、』を見て、しいたけ丼を食べる。入浴。

好きだ、 [DVD]

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同じ監督作品であるなら、『tokyo.sora』の方が好きだ。石川監督作品は、作品全体がまとっている色が好き。シアンはtokyoの空の色だ。

tokyo.sora [DVD]

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tokyo.sora』にはほとんどストーリーがない。淡々と続く日常の繰り返し。誰かと誰かの日常の交錯。そんな雰囲気は『好きだ、』にもあるけれど、こちらは全体を流れるストーリーがありきたりやしないか? と思ってしまった。でも、綺麗。そして、綺麗なだけでない部分もほんの少し描かれる。綺麗なだけでは、日常にはなりえない。