醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

暇でいいのさ

早起きをしようと志し、昨夜は〇時前に布団に入ったけど、目が覚めたのはいつもとおなじ九時過ぎだった。がっくし。仕事や授業があるのなら嫌でも起きるのだろうけれど、自分で自分にプレッシャーをかけるのは難しい。

今年の大きなイベント、教育実習と、司書と学芸員の夏期講習が終わったので今は穏やかな毎日だ。夏期講習が終わった時点ですぐさま仕事をいれるつもりだったが、ちょうどそのタイミングで病気が見つかった。今月は二日に一回の通院。この状態で仕事をいれるのは難しいので様子をみている。今日、検査結果が出るという。治っていたら、心置きなく旅行へいける。

暇なのが苦手な時もあったけれど、今はこの暇さ加減がちょうどいい。昨夜見た「情熱大陸」で、環境運動家の辻信一さんが、
「お忙しいところ申し訳ありませんが」
「お疲れさま」

という挨拶があたりまえになってしまっている世の中に危機を感じるとおっしゃっていた。みんな忙しいのが当然になってしまっている。

出版社の方に「お忙しいところありがとうございました」と言われ、辻さんはちょっと顔をしかめて「忙しくはないんだよ」と答えていた。私は「そうそう!」と首がもげるほどうなづきたかった。

以前読んだ就職活動の手引き本に、「今度いつ空いてる?」と訊かれたら、「いつでもいいよ」とか「たいがい暇してるよ」とか答えちゃいけない、ということが書いてあった。忙しそうにしていない人は信頼を失くすということらしい。

でも、それは違うと私は思う。堂々といつでも「私は暇ですよ」と言える人になりたい。