醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

元気がないときの為の、「手料理欲」の特効薬。

食欲がない。というか、「ものを食べる」ということ自体が面倒くさい。口内炎もできているし、胃腸が荒れていることのサインなのだろうか。早くも夏バテか?

こんなことではいかんいかん、と思い、元気がでそうな料理を手持ちの本から調べてみた。

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)』は、読むだけで元気が出てくる。向田邦子さんの創作料理って、突飛なようだけれどすごく美味しそう。またこの本の、昭和の料理本を感じさせるレトロなデザインがとてもいいのです。見てみれば初版は1989年だとか。それから今に至るまで店頭に並んでいるなんて、なんて根強い人気なのでしょう。

そうしてやはり私は、「酒の肴のきわめつき」の章に目がいってしまう。そいうえばこれまで料理をしようという意欲に燃えたのは、「この日本酒に合う肴をつくろう」「このワインには何が合うかな……」というふうに、お酒を引き立てることが目的だったように思う。お酒あっての私の人生? ああ、今からそんなことでは先が思いやられるやら。肝硬変にはなりたくないなぁ。

簡単でおいしいから今日もまた。―平松洋子さんの「わが家ごはん」 (別冊家庭画報)

簡単でおいしいから今日もまた。―平松洋子さんの「わが家ごはん」 (別冊家庭画報)

こちらはうって変わってモダンなレイアウト。平松洋子さんの料理は、シンプルでありながら底力を感じさせる。「なにも食べたくないときでさえ」「沖縄料理から学んだ食卓」などの章が、今の私の先生だ。「刻みにらの味噌汁」をつくってみようかな……。

なんとなく、身体が欲しているのは、サッパリしていてなおかつ冷たすぎないもの、であるような気がしている。酢の物、とかだろうか。7月号の『ミセス』の「涼を盛る」という特集が参考になりそうだ。

ミセス 2008年 07月号 [雑誌]

ミセス 2008年 07月号 [雑誌]

そして極めつけはこちら。高山なおみさんの『日々ごはん〈1〉』です。

日々ごはん〈1〉

日々ごはん〈1〉

何も食べたくないときでも、これを読んでいると「よし、つくろう!」という気になってきます。バイブルのように手元においている本です。困ったときの特効薬。

食べるものが適当になってくると、心まで適当な感じにすさんでくるのがありありとわかります。だから毎日とまではいかなくても、手の愛情がこもった料理を食べたいもの。

ただ、今はワンルームマンションに住んでいて、キッチンのガスコンロが一口しかないのが悩みの種。そして一人分をつくるというのが結構難しくて、ついつい作り過ぎてしまうというのもネック。ひとつのガスコンロを使いまわす智慧って、まるでパズルゲームのよう。元気なときじゃないと萎え萎えになってしまうのです。

ふーむ、ここは、常備菜づくりから始めてみる?