醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

小説を書き始めました。本腰をいれて。

今までも小説は書いてきたけれど、本腰を入れることをためらってきたのです。大学受験とか、大学の授業のレポートや試験、職探しに就職試験勉強……目先の「やらなくてはならないこと」ばかりに気がいってしまって、「ほんとうにやりたいこと」をやっていなかった自分に気がつきました。

レポートが忙しいから、仕事を見つけなきゃいけないから、生活するのにお金が必要だから……何か理由をつけては、夢に向かうことを避けていたような気がします。夢、夢と、「夢」を追いかけているだけでは、一生夢は「夢」のまま。

「夢」を終わらせてしまうのが、私は怖かったのかもしれません。夢が叶ってしまったら、夢は「夢」ではなくて現実になってしまうから。けれどそうしたら、また次の夢を見つければいいのです、きっと。

そして、「夢」ばかり見ていて現実を否定していてはもったいないということも、最近わかったことです。うっかり忘れているけれど、今私が生きているこの現実も、遠い昔に夢見たことが叶った結果。

尊敬する恋人がいて、憧れていた大学を卒業して、やってみたかった仕事をしている、この今。「なかなか恋人に会えない」とか、「高学歴プアじゃしょうがない」とか、「派遣は給料が少なくて困る」とか、不満ばかりつぶやいている自分。何を言っているんだ。一年前の自分、五年前の自分、十年前の自分から見たら、今の私は素晴らしく満ち足りた生活をしているじゃないか。夢が現実になった今。現実になってしまったら色褪せる? いや、そんなことはない。ちゃんと目を開いて見れば、なんて素晴らしい、今のこの現実。

今いる人生のこの場所を愛すること。そうして、夢を現実にするために歩き続けること。新しい人生への誓いです。