醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

フェリー、那覇。

少しだけ早起き。チェックアウトして、また古座間味ビーチへ。もずく入りそーめんちゃんぷるーで朝ご飯。

昨日は行けなかった深いところへ。10メートル上空を飛んでいるようだ。水中カメラを持って行く。カメラに興味を示して、寄ってくる魚がいる。張り切って潜りすぎて、首が凝る。

パラソルの下で昼寝。

海の家のシャワーを借りる。宿のそばまで送ってもらう。荷物を預けて、まるみ屋へ。沖縄そばとジューシーのセット、生ビール。どこでもやっぱりオリオン。

波止場のおみやげやを散策する。へんてこなTシャツがたくさん売っている。あんなに晴れていたのに、突然スコールのようなどしゃぶりの雨。

フェリーで那覇へ。フェリーはそんなに揺れなくてほっとする。満席。甲板のベンチみたいな椅子に腰掛ける。ビニール屋根の隙間からどしゃぶりの水しぶきが吹き込んでくる。やっぱりアトラクションみたいだ。いくつもの島を横目に通り過ぎる。

泊港からタクシーで国際通りのホテルへ。チェックインして、お土産屋を覗きに行く。延々と続く派手な内装の土産屋、じゃかじゃかした大音量の音楽、どの店もほとんど同じ品揃え。

沖縄でも、都会には都会の澱が溜まっている。灰色の塵が降り積もるかのように。鬱屈したエネルギーを持て余す若者たちが大声を出している。なんとなく、神経をすり減らした気がしてしまう。荷物をホテルへ置いて、呑みに出掛ける。国際通り沿いは観光客向けの店ばかりだから、一本裏へ。

与那国島料理のどぅなん屋をみつける。店内、みんな地元の人で常連ばかりだった。常連の注文に耳を澄まして、魚の餃子、島らっきょと豚バラの炒め、カジキマグロの骨の唐揚げを頼む。どれも絶品。オリオン瓶ビールと、与那国の泡盛。

コンビニで砂肝ジャーキーとゴーヤチャンプルー豆菓子を買ってホテルへ戻る。泡盛を少し。