秋の服
風邪ひきの多い大学。喉のイガイガが移ったような。
身体が怠くて、朦朧としている。
呑みのお誘いがあるも、詳細連絡来ず。
とりあえず駅ビルをぶらぶらする。
昨年まで履いていた秋色のジーンズは膝がぬけたので捨ててしまった。寒くなる季節に着る服を調達せねば。
だけれど買いたいと思う服もなく、ひとまわりして出てくる。まだ連絡は来ない。
待ちぼうけばかりだったかつての恋愛を思い出して暗くなる。待っているのに飽きたのなら、他の男とさっさと呑みに行ってしまえばいいのに、と純真だったおれに言ってやりたい。
連絡は来ないので、ラーメン屋に入って瓶ビールを呑む。
ヒグラシ文庫へ。日本酒二合、塩ドーフ、塩辛、レモンサワー。