木下惠介「二十四の瞳」
頑張って早起きするも若干寝坊。グリーンモーニングをちょっとだけ聴く。あさくさでお昼を食べる。釜揚げシラス丼。ヨシビの家の展示会へ。備前焼に心惹かれる。電車で北鎌倉へ。
木下惠介生誕100年記念イベント「二十四の瞳」の上映を観に、円覚寺へ。「二十四の瞳」はずいぶん前に小説を読んで、違う監督が撮った映画も観たことがあったけれど、当時のおれには「なんか暗い話」という印象しかなかった。時を経てから観たほうがずしんとくる。
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きらきらと光る、十二対の二十四の瞳。その輝きを失わせちゃいけない、という新任の先生の願い。しかし時局は戦時中。世の中の大きな波に呑まれて、十二人の生徒は彼らが望む道を阻まれる。見知らぬ街へ奉公へ出される者、貧しさから病に倒れる者、戦死する者。大きな時代のうねりの中で、人の願いはあまりにもあっけなくもみ消されて行く。
映画の中で描かれる戦争の始まるまえの雰囲気が、今現代とあまりにもよく似ているのでぞっとする。
そのうち「反原発」と唱える人が「非国民」と呼ばれ、さらには投獄される日も来るのではないかと恐れてしまう。ただただ、彼らの不幸を泣くことしか出来ない大石先生。それでも先生を慕う生徒たち。
映画の後、みんなで呑みに行く。ヒグラシ文庫で日本酒常温2合。小町通りで映画を観て来た他の友達とばったり会う。ブルールームへ連れ立って行く。ビール、マルガリータ、揚げたてポテチ。