醒メテ猶ヲ彷徨フ海

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

波照間島へ行ってきました(1/3)

9月2日

京急で羽田へ。午後の飛行機で那覇経由、石垣島行き。夕闇迫る新石垣空港へ着。路線バスで市街地へ。ホテル・アビンハナにチェックイン。

石垣市街地ぶらぶら。役場前の割烹「八重岳」で呑んだくれ。オリオンビール、清福三合瓶、ラフティ、刺身盛り合わせ、ぐるくんの唐揚げ、鶏の唐揚げ、鉄火巻き。

9月3日

ホテルのモーニング。 石垣港から高速船で波照間へ。台風の影響で、高速船が出るのは一週間ぶりだとか。ちょうどいいタイミングにやってきた。しかし海は大荒れ。アトラクション並みの大揺れ。青白くなりながら波照間着。

宿に荷物を置き、漁港のそばで自転車を借りる。どれも錆びてボロボロのママチャリ、鍵なんてものはついてない。なごむ。 集落を抜けて島の南側をサイクリング。ニシ浜のグリーンがかった青さに感激。あっというまに日焼けして真っ黒になる。青い空と海とサトウキビ、牛と山羊以外、なにもない。観光客すらいない展望台に到着。お腹が空いてきたので集落に戻ることにする。

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「あやふふぁみ」でオリオンビールと足てびち。 宿に戻って落ち着いてみると、予約した宿の凄まじさを実感してしまう。そこは優しいオジィと太っ腹な料理で有名な宿。しかし汚さにも定評のある…たぶん十年単位で掃除したことの無いと思われる畳、前の人の毛にまみれた布団。いや、たった二泊だけのこと、山小屋に来たと思って我慢すれば…と自分に言い聞かせるが、「住環境に我慢しなくてはならない」という下宿時代の修行の日々を思い出してしまい、目の前が暗くなる。空いている宿を探し、キャンセル料を払って平謝りで宿を後にする。

自転車に荷物を積んで「宿ゆったい」へ。看板もないので迷っていたら、路地の奥から名前を呼ばれて、まるで映画「めがね」そのまんま。 きれいに掃除された部屋に通されて涙ぐむ。 ひと休みして、宿のお父さんに「遠いよ?」と心配されつつ、自転車を返しに行くことにする。途中の売店でスパむすび。最初の宿のオジィに会う。なんとなくお互い、伏し目がちに頭を下げてすれ違う。

自転車を返して、サトウキビ畑のなかを歩く。 島の人の遠さの感覚はちょっと大袈裟。自転車屋のある港から、宿のある一番奥の集落まで2キロもなかった。自転車に乗って迷っているときには随分遠くに感じたけれど、まっすぐ歩いていたらすぐに戻って来られた。 「仲底商店」でアマゾナイトのアンクレットを買う。南の果ての田舎とは思えない、お洒落な雑貨&カフェ。島の人の手作りの、繊細な石のアクセサリーがたくさん。買ったらその場で、ホワイトセージを焚いて浄化してくれた。

宿に到着。さっそく呑みに行くことにする。 「居酒屋あがん」。オリオンビール、幻の泡盛「泡波」三合瓶。波照間でつくっている泡波はめったに島から出ないので、お隣の石垣でも普通の泡盛の倍以上の値段で売られている。しかし、島内では当たり前に呑まれるいちばん安い泡盛。島どうふサラダ、鶏の唐揚げ、もずく酢、ミミガーポン酢、八重山そば。 観光客だけじゃなく地元の人も使う居酒屋らしく、ピザやパスタもおいている、なんでもありの居酒屋。

店を出ると満点の星、天の川。街灯の無い、サトウキビ畑の中の道で寝転んで夜空を見上げる。宿に帰ってシャワーを浴びて、オリオンビールと魚のワタの塩辛。