Webマガジンのようなブログサービス「Medium」を始めてみました。
「マガジン航[kɔː]」の仲俣暁生さんがMediumを勧めていたので、さっそく登録してみる。
Mediumとはなにか
つくったのはBlogger創業者であり、twitterの共同創業者でもあるEvan Williams氏。ブログのようであってブログではない。facebookのように内輪話ばかりにはならない。twitterのように拡散するけれど、もっと長い文章が書ける。
Medium is a new place on the Internet where people share ideas and stories that are longer than 140 characters and not just for friends.
ーWelcome to Medium — About Medium — Medium
見た目はブログというより、Webマガジンに似ている。様々な「Collection」と呼ばれるカテゴリーが用意され、いろんな人がそのCollectionにそった記事を、まるで雑誌に寄稿するかのように書いている。Homeにはおすすめの記事がずらりと並び、さながらtwitterやfacebookのタイムラインのようでもある。
はじめてみよう
さっそく始めてみる。twitterアカウントをもっていれば登録は一瞬で済んでしまう。逆に言えば、twitterをしていない人は登録できない。
twitterからログインしただけの状態でも他の人の記事を読むことは可能だが、投稿をするにはメールアドレスの登録が必要だ。ただし、まだスマートフォンなどモバイルからは投稿ができない。専用のアプリも開発中のようだ。
投稿画面はいたってシンプル。Ommwriterを連想させる、書くことだけに特化した画面だ。じゃまなものは一つもない。
一見、テキスト装飾用のボタンも見当たらない。文を選択するとはじめて現れる。
このフォントの大きさが新鮮だ。いっときブログでは、ちまちました小さい字のデザインをよく見かけた。字が小さければ小さいほどなんだかかっこいいような気がしていたが、やっぱり目には優しくない。画面上の文章はつい読み飛ばしてしまいがちだが、このくらい大きく表示されたらじっくり読めそうだ。
タイトルの上のボタンから写真をアップすると、タイトルのバックとして格好良く表示してくれる。パソコンで見てもスマートフォンで見ても、ちょうどいいサイズに勝手に設定される。
文章の長さからを自動で判断しているようで、何分くらいで読めるのかの目安が画面右上に表示される。
Mediumをどう活用するか
他のサービスと大きく違うところは、個人の記事をフォローできないことだ。フォローは気になるテーマのCollection単位ですることになる。twitterやfacebookで誰かをフォローする感覚とは違う。ここでは「誰が書いているか」ということよりも、記事の内容そのものの方が評価されるようだ。
記事の下にはRecommendというハートがついたボタンがある。どうやら、これをたくさん押された記事がHome画面に登場するアルゴリズムがしかれているらしい。Recommendは、どんなにたくさん押されても、3人以上は表示されないようになっている。facebookの「いいね!」の数やはてなブックマークの数を競うことに疲れた人は、この仕様にはちょっとほっとするかもしれない。
デザインのカスタマイズはできないので、個人の発信の場として、我を出したい場合には物足りないかもしれない。プロフィールに自分のサイトへのリンクをいれて、新たな読者を増やすツールとして使うのがいいように思う。
とはいえ、まだ挑戦している日本人は少ないようだ。しばらくは英文と格闘する場となりそうだ。