〔日記〕須賀川へ
- 汽車が通れば
- 蓬つむ手を
- いつせいにあげ
- 山頭火
雨の中、若宮オフィスへ。会議で使う資料を出力する。桜は、雨の日がいちばん似合うと思う。
よく雨の音を聴いた、いや雨を観じた、春雨よりも秋雨にちかい感じだつた、しよう/\として降る、しかしさすがにどこかしめやかなところがある、もうさくら(平仮名でかう書くのがふさはしい)が咲きつゝあるのに、この冷たさは困る。
[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]
そのまま、横須賀線と東北新幹線を乗り継いで、須賀川へ。東京駅で石狩の駅弁を買った。新幹線の中では仕事がはかどる。願わくばWi-Fiが使えるといい。ネットに繋がらない間は、うとうとと居眠りをする。
新白河で部長と李さんと合流。部長は初めての福島らしい。須賀川駅前のウルトラマン推しに盛り上がる。タクシーでも、道の両脇に立ち並ぶウルトラマンと怪獣の像に歓声を上げ、運転手さんに面白がられる。
新年度初会議。新体制での顔合わせ。会議室代わりに使った中央公民館のOA視聴室には、大仰なドーナッツ型の会議テーブル。首脳会談みたいでいい気分だ。
会議後、出来たばかりの庁舎外観を見学し、ウルトラの父と記念撮影。さらに交流センターの現場を見に行き、現場事務所の設計室に押しかける。
帰りの新幹線は郡山経由。お腹が空いて須賀川駅でおにぎりセットを頬張る。新幹線と横須賀線の中で仕事。鎌倉に戻って、ヒグラシ文庫で常温一合、島豆腐、鶏スモーク。ワインとカマンベールチーズ、わかめシジミスープと炭酸を買って帰る。ワインをなめながら村山由佳の続きを読んで寝る。