〔日記〕那覇へ
- 旅のつかれの
- 腹が鳴ります
- 山頭火
冷たい雨。冬に逆戻りしたような。荷造りをしてタクシーを呼ぶ。羽田空港へ。いつもの店で讃岐うどん、スタバのコーヒー。大きな機体だけれど、那覇へ向かう人は少なく、座席はガラガラとしている。約2時間、うたた寝しながら空を飛ぶ。下界は白い雲しか見えない。「闇しか見えない地下鉄みたいだね。空鉄?」とジロウが言う。
那覇はほどよい暖かさ。風が吹くと少し肌寒い。ゆいレールで牧志へ。ホテルにチェックインしてから、国際通りと市場のあたりをぶらぶら散歩する。かなり奥の住宅地の中までも。
那覇は猫が多い。話しかけると答えるし、近寄ってくる。
市場近くのお惣菜屋さんが「せんべろ」をやっている。多良川を二人で二合、海ぶどう、てんぷらの盛り合わせ、てびちの煮込み。どれもとても美味しかった。温かい島豆腐をおまけしてもらった。
酒は嗜好品である、それが必需品となつては助からない、酒が生活内容の主となつては呪はれてあれ。
[種田山頭火 行乞記 (二) 一九三一(昭和六)年]
木の芽はほんたうに美しい、花よりも美しい、此宿の周囲は桑畑、美しい芽が出てゐる、無果花の芽も美しい。
安里までぷらぷらと歩く。呑み屋街を散策。三周くらいしてから駅前に戻り、「二十番」で泡盛と山羊のさしみをいただく。
ファミマで買い物をしたら、ボトル入りのガムが当たった。沖縄そばのカップラーメンを買ったが、食べる前にぐっすり眠ってしまった。