〔日記〕竹田市立図書館を見学する
- 旅の法衣が
- かわくまで
- 雑草の風
- 山頭火
熊本を出立し、阿蘇市へ向かう。鎌倉さんの運転で、霧の中を突き進む。
前が見えない。
カルデラが美しい。
阿蘇市立阿蘇図書館を見学してから、山越え。うねうねとした道を進んで別府に向かう。どうにか辿りついて、とり天発祥の店で昼食。宿の美味しかった朝ご飯がまだ胃に残っている感じだったので、とり天ではなく別府冷麺をいただいた。打ち合わせも無事終えて、開館したばかりの竹田市立図書館へ向かう。
天井の白いメッシュは、雲をイメージしているのだそうだ。
犬(?)型のテーブル付き椅子。可愛い。
おはなしひろばのカーテンは独特な布。
ここで子どもたちが寝っ転がって本を読んでいた。良い風景であった。
開館前に外からのぞいて見たときには、あまりにも背の高い書架が心配だったが、足を踏み入れてみるとほどよく「森」の感じがする。書架の林を探検しているような。そして、風がすうっと流れるような配置。なんて居心地の良い図書館なんだろう。
設計は、塩塚隆生アトリエ。
よく見ると、書架の上に人形がちらほらと立っている。竹田市内に拠点を置くアートユニット「オレクトロニカ」の作品なんだそうだ。
すぐ隣には、旧図書館が建っている。旧図書館時代から世話をしていた地域猫が、ゆったりと新図書館の駐車場を歩いて行った。猫を大切にする図書館はいい図書館だ。
手前が新図書館の駐車場。職員が自力で引越作業をされたそうだ。
別府に戻り、第7回となったカボスの会へ向かう。同行の岡本さんと鎌倉さんが、まるでおそろのようだったので後ろから激写。
こいのぼりへ。念願のとり天とりゅうきゅうをいただく。
また不眠だ、すこし真面目に考へだすと、いつも眠れなくなる、眠れなくなるやうな真面目は嘘だ、少くとも第二義的第三義的だ。
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
しかし不眠のおかげで、千鳥の声をたんまりと聴くことができた。
どこかそこらで地虫もないてゐる、一声を長くひいてはをり/\なく、夏の底の秋を告げるやうだ。
二次会は演歌カラオケスナック。おおいに歌い尽くす。解散して、別府タワー脇のコンビニへ。タワーに「ただいま」とつぶやく。
カップラーメンを食べてぱったりと就寝。