〔日記〕所沢の果て
- 朝の土から拾ふ
- 山頭火
7時に所沢の果てへ集合。車を運転してきた人たちは、現場を4時に出たのだと言う。鎌倉からだと、始発で向かっても到着は8時になってしまった。4トントラックに荷物を積み込み、伴走する車で寿町へ。
簡単に食事をして少し休憩。ふたたび荷下ろしの作業。さらに再び車で所沢の果てへ。暗くなるまでトラックへ積み込み作業。解散。
晴れた、晴れた、お天気、お天気、みんなよろこぶ、私も働かう、うんと働かう、ほんとうに遊びすぎた。
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
泥と埃にまみれた服。駅まで送ってもらう。
「野原さーん、どう? こんな泥まみれになって、肉体労働ばっかりで」と星絢が言う。
「実は、わりと楽しいと思ってます」と答える。
泥まみれのまま呑みに行く。肉体労働者のことを考える。