〔日記〕新しい施設をまちから考えるワークショップ
- あつさ、かみそりが
- ようきれるかな
- 山頭火
須賀川の二日目は、ワークショップの仕事。新しくつくろうとしている文化施設について、まち歩きを通して考えてもらう。美術部、文学部、新聞部の高校生と、その地域に住む大人たちとで班をつくってもらった。炎天下のまち歩きに備えて、お水と塩分のタブレットをたくさん用意してもらう。メイン会場は、新市庁舎のその名も「ウルトラ会議室」。
曇、しかし朝蝉が晴れて暑くなることを予告しつゝある。
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
山へ空へ、樹へ草へお経をあげつゝ歩かう。
東北とはいえ、ものすごく暑い。まち歩きはコンパクトに、1時間弱におさえる。
蔵をのぞき込んでみる。
帰ってきてから、みんなで見てきたものを地図に書き込む。
この世代差で話し合うのが醍醐味。
いろんな世代や立場の人とまちを歩くと、よく知っているはずの場所でも新しい発見がある。まちの魅力や課題を、どんなふうに新しい施設に関連づけて、活かしていくのか? ハコをつくっておしまいではない、まち全体を変えていく公共の場とはなんだろうか? 班で話し合ったことを全体発表する。
各班、高校生が発表担当をかってでた。
「楽しかった、また参加したい」という、うれしい感想をたくさんいただいた。すがすがしく帰路につく。
ヒグラシへ。
「あれ? 沖縄に行ってたんじゃなかったっけ」
「沖縄からの福島帰り。そして明後日は浜松」
という会話を何度か繰り返す。