〔日記〕自由
- 人影うらゝかな、
- 乞食だつたか
- 山頭火
ブログで日記を再開してから一年が経ったようだ。
山頭火との歩みも一年が巡った。
『行乞記』(二)から『其中日記』(二)へ移る。
其中日記は山頭火が山頭火によびかける言葉である。
種田山頭火 其中日記 (二)
日記は自画像である、描かれた日記が自画像で、書かれた自画像が日記である。
日記は人間的記録として、最初の文字から最後の文字まで、肉のペンに血のインキをふくませて認められなければならない、そしてその人の生活様式を通じて、その人の生活感情がそのまゝまざ/\と写し出されるならば、そこには芸術的価値が十分にある。
現在の私は、宗教的には仏教の空観を把持し、芸術的には表現主義に立脚してゐることを書き添へて置かなければならない。
Surface Laptopのセットアップをする。画面がとても大きく感じる。
2時間かかって、いままで使っていたSurface pro 3と近しい使い心地のところまで持っていく。クラウドの時代は便利だ。
午後、少し本を読んでから、出勤するジロウと一緒に家を出る。
御成スタバへ行くが、平日だというのに一席も空いていない。諦めて、今日発売のONE PIECEの最新巻を買って帰ることにする。
- 作者: 尾田栄一郎
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- メディア: コミック
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コミックは、ウィンドブレーカーのポケットにすっぽりと収まるのがいい。
上着に文庫本だけ突っ込んで、旅に出掛けていた頃を思い出す。
かつての鎌倉惣菜の前を通ったら、満月ワインバーのポスターが貼られていた。
おれの立ち飲みの原点。懐かしい。
けれども寄らずに、安いテーブルワインを買って帰るのだ。
晴、春、三八九。
種田山頭火 其中日記 (二)
入浴、春風しゆう/\だつた、馴染の酒屋で一杯、むろんカケで。
人影がさしたと思つたら、乞食だつた、彼もまた珍客たるを失はない、それほどわが庵は閑静である。
まだ明るいけれど、フライドチキンが冷めないうちにワインを開けて、漫画を読み始める。家で何か読みながら呑み食いしているときが、人生で最も幸せを感じる瞬間かもしれない、と思う。
自由だ。自由に生きられる人生を選ぼう。
20時頃に寝てしまう。明け方帰ってきたジロウと、再び酒盛りをする。