醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕春の宵を散歩する

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  • こゝからが
  • うちの山といふ
  • 木の芽
  • 山頭火

あんまりやる気が出ない。
が、冷蔵庫の掃除などする。

でも、やっぱり全然やる気がでないので、今日はぐだぐだとすることにする。

すべてを自分のペースに落として生活するようになって、やる気の有無とか体調の良し悪しとかって、かなり気候に左右されるのだとわかる。
これまではそんなこと考える暇もなく、がむしゃらに鞭打って動いていたのだものな。

コンビニでワインとナポリタンスパゲッティ、ポテトチップス(のり塩)を買ってくる。
風呂に入る前のジロウが日々のことを楽しげに報告に来る。

WILD ADAPTER』の続きを読む。

そうしたらちょうど、峰倉先生のTwitterが上がってくる。うれしい。

どうか、ご無理のないようにと祈りつつ。


掛け布団と枕を出してきて畳で昼寝。
夢の中で、Kさんがおれを元気づけようと、おれメインのライブイベントを企画してくれている。
おれは群馬に帰郷している設定になっていて、わざわざ前橋の懇意の店をおさえてくれているのだと言う。今日はリハーサル。
断ろうと思っていたけれど、会社には内緒で新幹線で来てくれているのだ、断りづらい。
店に行くと貸し切りになっていて、バックコーラスをしてくれるらしいIさんたちが来て一緒に歌っている。おれも、申し訳程度に歌う。
むしろKさんのほうがメインのように、ノリノリで歌っている。
「何でガッツリ中に交ざっていって、一緒に歌わないの?」
と店主に言われるが、余計なお世話なのだ。

すつかり春だ。
増(マヽ)富黎々火さんが大山澄太さんと打合せてをいた通りに来庵、またお土産沢山、――味噌、塩昆布、蒲鉾。
大山さん自身出かけて、酒と酢と豆腐とを買うてくる、どちらがお客さんだか解らなくなつた。

種田山頭火 其中日記 (二)

のそのそと起きる。以外にスッキリとしている。
果物が食べたくなって、買い物に行くことにする。

近くのスーパーまで行って、すぐに引き返してくるつもりでいたが、歩き出すとほんのりと暖かい春の宵だ。気持ちよくなって、ちょっと足を伸ばし、書店巡りをする。

帰ってから、ブロッコリーペンネをつくる。数少ない得意料理。
ギガタウン 漫符図譜』を買って読む。

ギガタウン 漫符図譜

ギガタウン 漫符図譜

鳥獣人物戯画が、こうの史代さんのタッチで活き活きと動いている。
漫画で用いられている記号などを解説する辞書みたいなつくりでありながら、ちょっとストーリーを感じる。
兎のみみちゃん、蛙のあおいくん、猿のきいちゃん。
自分も彼らと一緒に小学生に戻ったような気分になる。

iPadを腹に置いたまま、すやすやと眠っていた。