〔日記〕この身を捧ぐ
雨の予報だったが、雪になった。春分の雪だ。
受けた仕事を、本当に受けてしまってよかったのかと、いじいじと悩んでいる。
肩書きはなくなっても続いていく友人関係として、何か繋がっていけるならそれはそれでいいのかもしれない、とぐるぐると考えている。
ただもう決して、無茶はしないし、心に反することはしない、同情で仕事は引き受けない。
おれはこの身を、ただ書くことに捧げたい。
図書館に行こうと思っていたが、あまりに寒いし、雪もやみそうにないので断念する。
ジロウがインスタントのカレーうどんをつくってくれる。
寒いし、ひたすら眠い。
横になるとすぐに眠ってしまう。
断念して、酒を呑むことにする。
ジロウは、家にいても飽きるし、店で呑みながらビデオを見たい、と言って出掛けていった。
お互い、仕事を辞めるところから始まった結婚生活は、遊びなんだか仕事なんだか、境目がない生活になった。
出掛けにジロウが作っていってくれた納豆オムレツで呑み始める。
いつになつたら、ほんとうに酒が味はへるのだらう!
種田山頭火 其中日記 (三)
酔うて、そして淋しく戻つて寝た。
今日はアタゴオルを、初期の作品から通しでずっと読んでいる。
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子供の頃からいつもそばにいたヒデヨシ。
おれはまっとうな人間になるのはやめて、アンタのように生きることにする。