醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕コナリミサト『凪のお暇』を読み始める

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  • つかれて街からもどる
  • そらまめの花
  • 山頭火

起きて、とりあえずあんまりやる気がしなかったので、ジロウが一口だけ残して置いたポテトチップスにんにく味を食べ、自分で買っておいたポテチも平らげる。
ふと広告から目にとまった漫画、『凪のお暇』を読み始める。
今、第1巻は無料お試し中なのだそうで。

凪のお暇 1【期間限定 無料お試し版】 (A.L.C. DX)

凪のお暇 1【期間限定 無料お試し版】 (A.L.C. DX)

空気を読みすぎたが故に精神的ダメージを受け、過呼吸になって、仕事も部屋も彼氏も何もかも断捨離し、お暇(いとま)生活を始める主人公、凪(なぎ)。

脳内で繰り返す口癖は「空気よんでこー」、くるくる天然パーマをかくして毎朝ヘアアイロンでストレートにし、女子アナ風の服を着て出勤する。唯一の趣味は、節約。

そんな凪のただ一つの見栄は、営業部のエースが彼氏であること。
でもその彼氏さえも、影では凪のことをバカにして話しているのを知ってしまう。

逃げ出すように郊外の家賃3万、6畳一間のボロアパートに越し、彼氏が好きだと言っていた長い髪はばっさり切ってしまう。なんにも手もかけない、天然のくるくるの髪。服は「ちくわぶ」とか「バラン」(お寿司についてくる緑のビニールの草っぽいやつ)とか、変な絵がついたTシャツやパーカー。

凪のお暇 2 (A.L.C. DX)

凪のお暇 2 (A.L.C. DX)

ドロップアウトであり、都落ちなんだろうけれど、そうやって本来の自分の恰好に戻って節約生活に精を出す凪は、都会のOL時代よりもずっと楽しそうで。

1巻を読んでいたら元気が出てきた。
風呂に入って、ゴミ捨てに行く。
玄関を開けたら、桜の花びらが舞い降りてきた。

凪の姿を見ていたくて、2巻、3巻と、一気にぐいぐい読み進めてしまった。

大好きな節約よりも、もっとどっぷりと新しい恋にはまってしまってから、凪の気ままな暮らしは陰り始める。

凪のお暇 3 (A.L.C. DX)

凪のお暇 3 (A.L.C. DX)

4巻、楽しみです。

あっというまに読み終えてしまってさみしい。
また辛いラーメンをつくって食べる。
今日はニラと椎茸を入れてみる。

洗濯物を干そうとして川をみたら、レンズのようなクラゲがたくさん打ち上げられていた。

ジロウと一緒に家を出て図書館へ。
そのまま御成スタバへ。読書など。

暮れ始めた空に、明るいまんまるな月が光っていた。

人間山頭火を観て下さい、俳人とか禅宗坊主とかいはないで。
また米がなくなつた、餅もなくなつた、私も空腹、仏様も、また鼠も!

種田山頭火 其中日記 (三)

山頭火、おれもそう思うよ!

あさつきへ。
とても空いている。
ちょうどよく、仕事の依頼主がビールを下げてやってきた。
コップ酒二杯、マグロのアラを煮たやつ、蛸。
春はなんとなく、鯛や蛸の気分。桜色だからだろうか。

買い物をして帰る。
どうしてもチーズが食べたくなって、ワインも買って帰る。