〔日記〕今は鎌倉を旅している

毎週のように日本全国を出張で飛び回っていたけれど、仕事を辞めてみると、歩いて行ける範囲だけで一日が過ぎていく。
もともと出不精なのだ。
生きることは旅だと思っているが、ひとつの場所に留まるスパンは、自分の場合は本来わりと長いのだと思う。
今は鎌倉を旅している。鎌倉の旅はもうじき9年になる。

久しぶりにチャーハンをつくった。
キャベツと生姜しか入れない、シンプルなやつを。

昨日買った鞄にパソコンを入れてみる。
あれもこれもと詰め込むと、バックパックと違ってやっぱり重い。
新刊本とiPadだけ入れて出掛ける。

御成スタバへ。ジロウは実家へ。
プールの八重桜は五分咲きくらい。
市役所の桜だろうか、通りにきらきらと花びらが舞っている。とてもきれい。

不思善、不思悪、清濁併せ飲む境地へはまだ／＼遠い、私はさしあたり私独りだけでも澄みきりたい。

種田山頭火 其中日記 （三）

ちょっと早いけれど、ヒグラシへ。
一番目の客だったみたいだ。
常温、卵黄の味噌漬け、麻婆豆腐の激辛。

帰るときもまだ明るかった。
白夜みたいだ、と酔っ払った頭で思う。

帰ってから豚骨ラーメンをつくる。
ちょっといまいちだった。
アタゴオルを読み終えてしまって淋しい。