醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

人生のミッションは「人の役に立つこと」じゃなくて全然OK!〔書評〕服部エリー『とにかく願いはゼッタイかなう! それが「宇宙の掟」だから。』

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人生は「誰かの役に立ってなんぼ」だと思っていたけれど、そんなことはないらしい。




「美味しいものを食べるため」だけに産まれてきた人もいる

著者によると、「ただ気持ちよく寝ること」「美味しいものを食べること」を人生のミッションとして生まれてきている人もいるという。

 いままでのビジネスでは、よく「価値を与えること」や「人の役に立つこと」をして、その対価としてお金が入ってくるといわれてきました。
 また、自分の出したエネルギーの見返りとして、人は豊かになるという教えもありました。
 しかし、誰かの役に立とうとしたり、世の中に何かを与えようとしたりしなくてもいいんです。他人目線で、むりやり価値を生み出そうとしないほうが、むしろうまくいきます。*1

そして自分のミッションは、無理に知ろうとしなくても大丈夫。意識していなくても、自然にミッションを生きるようになっているとのこと。

新しく浮かんできた願いのほうが周波数が高く、早く叶いやすいのだそうだ。長年叶わない夢があるのなら、それはひとまず横においておいて、最近思いついた願いのほうのエネルギーを回していくと、新しいルートが開いていく。




「競争に勝つ」男性性の時代は終わり、「自分が楽しむ」女性性の時代になる

今、1万3000年続いてきた「男性性の時代」が終わり、新しく「女性性の時代」が始まろうとしているらしい。

 男性性の時代とは、次のような時代です。


◎プロセスではなく、結果を出すことが大事。
◎結果を出すためには努力して、知識や技術、力を身につけなければいけない。
◎人に勝たなければいけない。
◎ビジネスとは、利益を上げること。
*2

一方、女性性の時代は、次のような時代だという。

◎結果ではなく、プロセスをどれだけ楽しんだかが大事。
◎結果を出せる人ではなく、「いまを楽しんでいる人」が注目される。
◎自分が本当に楽しいと思うことをしていれば、自然に願いがかなう。
◎ビジネスでは、何をしたいかではなく、自分がどれだけ楽しめるかが重要。
*3

この時代の移行は、これから数百年かけて行われていくらしい。

私はずっと、男性性の時代のルールの中でもがいていたのだろう。そのレースは降りて、これからはただ気持ちよく生きていこうと思っている。

*1:服部 エリー. とにかく願いはゼッタイかなう! それが「宇宙の掟」だから。 (Kindle の位置No.1304-1308). サンマーク出版. Kindle 版.

*2:同上、Kindle の位置No.1969-1972

*3:同上、Kindle の位置No.1979-1982