醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕一日一日を生き尽くす

f:id:mia-nohara:20180422193530j:plain

  • 仏間いつぱいに
  • 朝日を入れて
  • かしこまりました
  • 山頭火

樹明君近来の口癖はブチコワスゾである、何カヲブチコワサズニハヰラレナイホド、君は悩み苦しみ焦立つてゐる、そこで、私が先づ茶碗をぶちこはす、樹明君喜んで皿を投げつける、ガチヤンガラガラ、どうやら胸がすいたらしい。
酔つぱらつた三人は必然的に街へ出かけた、そしてまた飲んでさらに酔ふた、私と敬坊とは腕を組んで、さうらうまんさんとして駅前の宿屋に泊つた。
今夜は文字通りにどろ/\になつた、泥田を這ひまはつたのだから、からだは泥まみれだつた(こゝろはあまり汚れなかつたが)。

種田山頭火 其中日記 (三)

目が覚めたら、左足の感覚がなかった。
立ち上がれるが、何度もよろけて転びそうになる。
正座をした後のようにしびれ続けている。

脳溢血だとかのたぐいだろうか? とちょっと思う。
もしそれで、今日どこかで突然死んだとしても、それはそれで構わないと思う。

今、一日一日を生き尽くしている。

ようやく、そうやって生きられるようになった。



夏のように暑くなるというのでワンピースを着てみた。いい感じである。
明け方から腹を下している。腹に優しいものを食べようと、竹扇であたたかい山かけ蕎麦をいただく。

ジロウに直してもらったイグアナアイを、修理後初めて履く。
かかとは元の厚さに戻っていたが、左足の感覚がないせいか、何度も脱げてしまう。
足を引きずりながら図書館へ行く。『なんくるない』を借りてくる。

なんくるない (新潮文庫)

なんくるない (新潮文庫)

たらば書房へ行っていたジロウと合流。
ギターコードの進行表と、雑誌『STUDIO VOICE』を買ったらしい。自慢される。

STUDIO VOICE vol.412

STUDIO VOICE vol.412

御成スタバでブログ、調査の執筆構成作成、読書。
他の靴だったら脱げないだろうかと思って、東急の靴屋を見に行く。
あまりグッとくるものがない。買わずにやめる。

ヒグラシへ。今日はまゆちゃんの初一人戦。
豚タンと餃子風チキンロールをいただいた。美味だった。
常温二合と冷酒一合。
髪を切ってイメチェンしたばかりの女史二人と大いに呑む。

買い物して帰宅。
しらすピーマンオリーブオイルがけ、赤ワイン。寝落ち。