〔日記〕イヤホンをなくす
- 身のまはりかたづけて
- さみしいやうな
- 山頭火
私の句作には私だけの価値、私の生存には私だけの意味があることを私は信じてゐる、信じてはゐるが、同時に私は私といふ人間があまりにみすぼらしいことを恥ぢてゐる、――かういふ私をほんとうに理解してくれる友は誰か!
種田山頭火 行乞記 室積行乞
陰暦卯月九日、月経二日目。
お金は必死に頑張らなくては入ってこないものだと思い込んでいたけれど、そんなことはなかったのだなあ。ただ水の循環のように、ぐるぐると回るだけだ。ほんのひととき、手元に預かるだけのことなのだ。
がつがつとブログを書いたら、5年前にもおんなじようなことを書いていたことに気づいた。並べてアップしてみた。
冷蔵庫の中でしなびていた大根を、残念だけれど捨てる。
古い書類の整理。ものすごく埃をかぶっている。
ヒグラシへ。今日は久しぶりのかおりさん。
冷酒をしこたま呑む。
帰りがけ、イヤホンをどこかで落としてきたことに気づく。
小雨降るなか、哀しく町を彷徨う。