醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明(@mianohara)

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔おすすめ本〕ロバート・シャインフェルド『あなたの夢をかなえる目に見えない力の秘密』

 
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著者のロバート・シャインフェルドは、人材サービス企業・マンパワー創業者の孫。自身が経営に関わったブルー・オーシャン・ソフトウェア社は、ビジネス誌『インク500』の最速成長企業第1位となった。彼が祖父から引き継いだ成功の秘訣は、ビジネス書にしてはあまりにスピリチュアル的に感じるかもしれない。

でも、著者の言葉を借りれば、それが「真実か真実でないか、正しいか間違っているか、いいか悪いか、正解か不正解なんてどうでもいい」*1 のだ。「ただひとつ本当に重要なことは、役に立つかどうかだ」*2

あなたの夢をかなえる 目に見えない力の秘密 理想の人生を引き寄せる7つのステップ

あなたの夢をかなえる 目に見えない力の秘密 理想の人生を引き寄せる7つのステップ

本書は2部構成で、第1部では著者の考えを理解するための7つのステップが紹介される。
冒頭で引用した部分は、この1つめのステップ「意見を手放し、自分の役に立つものを利用する」に当たる。

彼の話は夢物語みたいかもしれない。でも批判するのは、とりあえず実践してみて、役に立つかどうか見極めてからでもいいじゃないか。


彼は、現実を「映画」に例える。人は誰しも、この世で味わいたい体験を自分で選んで、人生という「映画」のテーマを決める。生まれ落ちたら自身の役割をどっぷりと演じるので、自分で決めてきた「映画」のテーマは忘れてしまう。でも、自分の人生をテーマ通りに進める「監督」と呼ぶべき存在がいて、宇宙のネットワークから出逢うべき人や出来事を選び、演出し続けている。

「映画」の主人公である自分の願いは、宇宙のネットワークに向けた「広告」というかたちで発せられる。「広告」を受け取った「監督」は、それが「映画」のテーマにあっているかどうか確認し、あっている場合は「広告」の文面通りに手配をしてくれる。

もし、願いが叶わないのであれば、それは「映画」のテーマから外れたことであり、本当は自分自身が心から望んだものではないからだ。

だからまあ、とりあえずささいなことでも、「監督」に要望を伝えて置いて損はない。テーマに即していればそれは叶うし、叶わなければそもそも本当の望みではなかったとわかるだけだ。

後半の第2部では、この「広告」の書き方、「監督」への伝え方がレクチャーされる。


「映画」を撮影するこの地球という星は、広大な遊園地だ。現代はそのアトラクションが変更される時期なのだと言う。そのタイミングは一斉に起きるのではなく、それぞれ自分のタイミングで起きるらしい。

あなた自身の「アトラクション変更期」を通り抜けると、やがて「中立地点」にたどり着くことがわかった。あなたはそこで新しい生き方を始める。1日1日、瞬間瞬間にすることを決める。「自分は何者か」に基づいて、やりたいこと、まさに「その瞬間に」やりたいことをする。*3

著者の「アトラクション変更期」は、本書が刊行された1998年の数年前だったそうだ。私の場合は、どうやら今がそのときらしい。

あなたにも「アトラクション変更期」がやってきているだろうか。だとしたら、7つのステップを踏んで、新しい生き方を試してみるのも悪くない。

あなたの夢をかなえる 目に見えない力の秘密 理想の人生を引き寄せる7つのステップ

あなたの夢をかなえる 目に見えない力の秘密 理想の人生を引き寄せる7つのステップ

*1:ロバート・シャインフェルド『あなたの夢をかなえる目に見えない力の秘密』イースト・プレス、2013.03、p.26

*2:同上、太字野原

*3:同上、p.131