〔日記〕子宮と同じサイズの何か
晴れたり曇つたり、私はゆつくり昼寝した。
種田山頭火 行乞記 北九州行乞
陰暦皐月朔日、活力低い。
やってみたかった仕事のひとつに本屋の店員があるけれど、もはや「決められた時間に決まった場所へ出勤する」というスタイルの働き方はできないかもしれないな、と思っている。
まだ体調は戻らない。のんびりと起きて、かろうじて白湯を入れて米をとぐ。
ジロウが珍しく早起きをして、穴が空きすぎたジーパンをミシンで直してくれた。
癌検診の結果をもらいに婦人科へ行く。
とりあえず癌ではなかったが、子宮筋腫はやっぱりあるらしい。
自覚症状は何もないし、すぐに対処する必要はないようなのでしばらく様子見。
しかし、自分の子宮から子宮と同じサイズの何かが生えているというのは、見えないだけにシュールだなと思う。
まあ、無理をさせ続けてきた自分の女性性を労ろう。
ジロウと待ち合わせて駅前のスタバに。
でも落ち着かず、いつもの御成スタバへ移動。
ヒグラシへ。
あまり見ない顔の奥様の話に相づちを打つ。
話を聞いてくれる人がいないのは淋しかろうと、「そーですかー」なんて言いながらニコニコと聞いていたが、話題はすべて上から目線の「自分はいかに素晴らしい奥様なのか(あなたより私のほうがよっぽど優れているのよ)」という女子的マウンティングだった。
帰ってから無性に腹が立ってきた。
「はいはい、よかったですねー、ケッ」とでも言ってやればよかった、今度会ったらそうしてやろう、と心に決める。
気になっていた、おかざき真理の『阿・吽』を買う。
空海と最澄を題材にした漫画だ。
1巻を読み始めたら引き込まれて、一気に7巻まで読み切ってしまった。
阿・吽 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: おかざき真里,阿吽社
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- 発売日: 2014/10/10
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阿・吽 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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腹を立てていたことも忘れて、清々しく寝る。
空海。空と海とを名に持つ男。
おれは海明だよ、聞こえるかい?
ああ、懐かしいなぁ。