〔日記〕平田篤胤『仙境異聞・勝五郎再生記聞』をついに手にする
- 夏草の、
- いつ道をまちがへた
- 山頭火
その人のしんせつ、ふしんせつ、頭脳のよさわるさ、――道をたづねるとき、あまりによくわかる。
種田山頭火 行乞記 伊佐行乞
Twitterで話題になって、価格高騰した平田篤胤『仙境異聞・勝五郎再生記聞』。
定価800円の岩波文庫が、絶版のため一時は6万円超え(!)の高値で売られていた。
図書館には蔵書があったので予約。
ついに順番が回ってきた。
あまりの人気に、再版されたそうだ。
なんと校注者へのインタビューもされていた。
今は1,000円強で買えます。
Amazonの日本思想史カテゴリーでベストセラー1位とな……。
- 作者: 平田篤胤,子安宣邦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/01/14
- メディア: 文庫
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陰暦皐月七日、雨。活力低い。
夢。マンションのわりと高い階に住んでいる。
ベランダに出ると実知らぬ猫が二匹いて、どちらもあわてて手すりを跨いで飛び降りた。
いくら猫でも助かるまいと思って下層階をのぞきこんだら、巧いこと身を翻してよその部屋のベランダに着地していた。
まだふらふらとしているが、とりあえず白湯を沸かしてノートを開く。
自分の書いたものが、お金を払われるだけの価値があるものと認められるのがうれしくて、商業ライターとしての仕事もちらほらしてきていた。
商業ライターとして求められている文章は身についたと思うけれど、それは小説の文章力にはならないのだなと思い知らされる。あたりまえか。
自分からは興味を持たないような事柄を調べて書くのは面白い。
文化的雪かき。それを自分の中で咀嚼して、新しいものを生み出せるようになりたい。
風呂で読む本を迷って脱衣場に5冊ほど積み上げる。
結局、保坂和志『小説の自由』にした。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 文庫
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外は雨で、湯船に浸かっていると、露天風呂で雨に打たれたくなる。
水、水、水。
そのまま海の生き物に戻れそうな気がしてくる。
久しぶりに極楽カリーへ。
仙崖を題材にした小説『死にとうない』を教えてもらう。
さっそく注文した。
- 作者: 堀和久
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/03
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図書館へ寄って予約の順番がやってきた『仙境異聞・勝五郎再生記聞』を受け取る。
御成スタバへ。
溜まっていた日記を書き、小説も書く。
本の紹介も書く。
ヒグラシへ。
冷酒二合、平目の刺身、生湯葉、チャーシュー。
ジロウと待ち合わせて、買い物しつつ帰宅。
引き続き「謀りの姫」に興じる。