究極の生理術はトイレで出し切るノーナプキン!? 〔書評〕『生理が楽しみになる本』
生理の血を、ナプキンまかせにするのじゃなく、トイレに行ったときに自分で排泄できるようにする。
初経から紙の生理ナプキンを使うのがあたりまえだったから、そんなことできるわけないと思っていた。ところが、トイレで「血を出そう」と意識するだけで、だんだんと「生理の血はトイレで出し切るもの」に変えていけるのだという。
思っているほど月経血の量は多くない
本書では「月経カップ」や「布ナプキン」も勧めているが、究極の生理術はなんと「ノーナプキン」!
そんなそんな、毎回ドバァーっと血が流れるのに、そんなこと無理っ! ……と思ってしまうけれど、実は1回(1ヶ月)の月経血の量は、少ない人で50ml、多い人でも140ml 。ちなみに、尿はたった1回で200~300ml 排出されるのだというから、生理の血の量って想像よりもずっと少ないのだ。
本書では、ノーナプキン生活に向けた4つのステップが紹介されている。
1 布ナプキンにする
紙ナプキンは、瞬時に血を吸収して肌に触れる面がサラサラになるから、快適だけれど血を垂れ流している実感が無い。これを布ナプキン替えることで、「あ、今血が出た」という感覚がわかるようになる。この「ちょっと血が出たかも」というタイミングですぐにトイレに行けるのが良い。
私の場合、3日目くらいまでは30分置きくらいのペースで「やばっ」という実感がある。これ、その度にトイレに行けない仕事をしている人は、実践するのが難しいかもしれないと思った。お休みの日と生理の日が重なったときには、是非試してもらいたい。
「やばっ」と思ったときは、もうちょっと血は出ちゃっているのだけれど、それ以上出ないようにそっとトイレに行くと、残った分が排出される。たぶん、膣まわりの筋肉がほぐれている人は、30分以上蓄えておけるのだと思う。力が入り過ぎてもダメ、ほどよくゆるんでいることも必要なのだ。
2 月経血をトイレで出し切る
ポイントは、「出し切ろう」と意識すること。最初のうちはどこに力を入れたらいいかよくわからないかもしれないけれど、何回か続けるうちにコツがわかってくる。
3 3日目の夜から始めてみる
寝ている間は月経血の量が減り、腹圧がかかることも少ないのだそうだ。目が覚めたらすぐ、そーっとトイレに行くのがポイント。これを実践してみて、夜用のやたら長いナプキンは、もしかしたら使わなくてもいいかも? と思えてきた。さすがにまだ、完全ノーナプキンで寝てみる勇気はない……。
4 昼間もノーナプキンにしてみる
慣れてきたら、3日目の血液の量が少なくなった頃、気持ちや時間にゆとりがあるときに試してみるのがおすすめされている。
10代だけじゃなく、あらためて生理と向き合いたい大人の女性にもおすすめ!
漫画の部分が多いので、サラリと読めてしまうのではと思う。生理の仕組みや、生理痛を軽減させる方法も紹介されている。生理ビギナーの10代にはもちろん、あらためて生理と向き合いたい女性にもおすすめする一冊だ。