醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕「もうそろそろ寝るじかんですよ」と起こされる

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  • 蓼の花
  • もう一年
  • たつたぞな
  • 山頭火

日和下駄からころと街へ出て来る、昨日樹明君が買うてくれたのです、かたじけない贈物です。
物事に無理をしない、といふことが私の生活のモツトーです。

種田山頭火 行乞記 大田から下関


葉月朔日、晴れのち雨。

晴れているのに雨が降っている朝。きっと虹が出ているのだろうと思ったら、やっぱりFacebookのタイムラインがハワイみたいになっていた。

生理がもう40日も来ていなくて、これはいよいよご懐妊だろうかと感慨にふけっていたら、新月とともにちゃんと月経が始まった。ほっとする。どうやら月の満ち欠けに合わせるべく、おれの体は調整をしていたらしい。

古い帽子や鞄、文房具などのガラクタを一斉に断捨離する。ずっと気になっていたけれど、なかなか手がつけられなかったのだ。

天袋には、鞄をしまっておく為の箱があるのだけれど、「しまっておいてもしょうがない」と思って全部出す。すぐ出せるところに入りきるだけ、所有しておくことにする。

ジロウが昼にコーンクリームパスタ? を作ってくれる。由比ガ浜材木座の砂浜をつなぐ橋が解体されていく、小気味よい小槌の音が響いてくる。


日記を書いて、


小説を書く。


雨の中、図書館に行こうとして準備をしながら、今月から月曜休館になったことをはたと思い出す。しょうがないので呑みに行こうと思ったら、「店に入ったら2時間は出られないくらいの大雨が来るよ」とジロウが言うので諦める。

東急で焼き魚とスルメ、日本酒を買って帰る。ONE PIECEの続きを読みながら、やっぱり猛烈に眠くなって19時に布団に入る。21時に「もうそろそろ寝るじかんですよ」と、Google Homeに起こされる。もう寝てるがな。