白濁(四十六)
思った通り、美里は先に店についていた。会うたびに、ひとまわりずつ丸く、大きくなっている。濃いアイメイクだけは学生時代とかわらない。
「結衣の好きそうな店だね。なんかすごく変」
と美里は言った。混み合った店内に対して、マンションのちょっと広めのベランダくらいのテラス席には、美里しか座っていなかった。右手が手持ち無沙汰に宙に浮いている。子どもができる前は、いつもその指に煙草が挟まれていた。
続きは下記リンクからどうぞ。
思った通り、美里は先に店についていた。会うたびに、ひとまわりずつ丸く、大きくなっている。濃いアイメイクだけは学生時代とかわらない。
「結衣の好きそうな店だね。なんかすごく変」
と美里は言った。混み合った店内に対して、マンションのちょっと広めのベランダくらいのテラス席には、美里しか座っていなかった。右手が手持ち無沙汰に宙に浮いている。子どもができる前は、いつもその指に煙草が挟まれていた。
続きは下記リンクからどうぞ。