醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕「自力で稼ぐ」っておこがましくないか?

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宿の小娘に下駄を貸してくれといつたら、自分の赤い鼻緒のそれを持つて来た、それを穿いて、私は焼酎飲みに出かけた、何となく寂しかつた。

種田山頭火 行乞記 (一)


長月七日、曇り。

芝居に出ている夢を見た。そこは鎮守の森で、芝居は午前に2回、午後に2回の計4回上演される。脚本が途中までしかできていないから、午前の回は前編だけだ。昼には団員同士の祝言が挟まれた。白無垢の女優は大変可愛らしかった。


夢を描いて、それを年ごとの目標に落とし込んで、それをさらに四半期で割ってそれぞれの期間の目標を作って……ということをしているうちに、やりたいことはこれだったっけ? と思う。

たとえば、収入。「自力で稼ぐ」と息巻いていたけれど、そもそも「自力で」っておこがましくないか? 家族からお金をもらうのと、それ以外の他人からお金をもらうのと、何が違うのだろうか。

「自力で稼いでやる」という意気込みの裏には、「認められたい」という願いがある。お金を支払われるのは、自分が認められていることを知るわかりやすいバロメーターだ。

でも、知っている。他人に認められるかどうか、が重要なんじゃない。自分で自分を認められれば、それでいいのだ。容姿も性格も才能も、自分で自分に花丸をつければいいだけのことなのだ。


今日もあまり早くは起きられない。日記を書いて、


小説を書く。


ジロウの出勤を見送って、瞑想をする。「muon」というアプリを入れてみた。

muon - 瞑想/マインドフルネス

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とても眠い。無印良品の人間をだめにするソファが欲しくなる。こんどThink Spaceに行ったときにでも試してみようか。

子宮委員長はるの『お金は、子宮が引き寄せる』を読み返す。

お金は、子宮が引き寄せる 〜富豪マインドに変わる子宮メソッド〜

お金は、子宮が引き寄せる 〜富豪マインドに変わる子宮メソッド〜

うっかりすると自分はまた、ムダにがむしゃらに頑張ってしまいそうになる。頑張って稼ごうとするなかれ。ただ自分の快楽についていくのだ。


筍へ行く。うるめの卯の花漬、フライパンの焼き鳥、サーモンの塩麹漬、玄米バターごはん。入れ替わり立ち替わり、いろんなお客さんが来るのが面白くてつい長っ尻になる。土佐鶴、菊正宗、立山、もう一回土佐鶴に戻ってからのガリサワー。

帰り道にコンビニの餃子スープを買って帰る。