〔日記〕夢の中の町
綾から本庄までまた二里、三時間ばかり行乞、やうやく教へられた、そして大正十五年泊つたおぼえのある此宿を見つけて泊る、すぐ湯屋へゆく、酒屋へ寄る。
種田山頭火 行乞記 (一)
長月十日、晴れ。
夢の中の町は崖が多いところだ。断崖絶壁に石段がひかれ、そこだけ歩きやすくしてある。あとは斜面に鬱蒼と草が覆い茂っているのだ。
友人の工房はその断崖に面している。白壁の廃屋を安価で借りているらしい。元はホテルだったと思われるそのビルディングは、ちょうど中ほどに吹抜けの半室内プールがあって、友人夫婦らは近所の子供らを預かってプール教室などして生計を立てている。
針金を組み合わせて作った雑な蜘蛛の巣みたいなネックレスを「海明ちゃんに」と言って作ってくれる。ネックレスというよりは、よだれかけくらいインパクトのある大きさだ。
夢の中の町は寂しい。いつも茫々としている。此岸とよく似た友人たちが住んでいるが、別人であることを私は知っている。どこまで行っても独りで、そしてとても静かだ。
8時半頃、布団から出る。昨夜ラムで、なぜかビーフカレーが食べたいと思ったので、たいしてお腹は空いていないけれどキャラウェイへ行く。開店時間の11時半ちょうどについたけれど店内は満席、外にも長蛇の列が出来ていた。とりあえず並ぶ。
キャラウェイは、独りで行くと必然的に相席になる。ボックス席しかないので。
御成スタバで日記を書く。
RAMでAZUMIさんのライブ。
— 海明(ミア)💎 パワーストーンヒーラー✒小説家 (@mianohara) October 18, 2018
泣けた。生ビール、ブルドッグ、赤ワイン。
〔日記〕RAMでAZUMIさんのライブ - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明(@mianohara) https://t.co/owWIOqkjsh
頼まれていた原稿を書く。今日は小説はお休み。
すっごい集中していて、気がつくと夕方だった。ヒグラシへ。冷酒二合、マグロ中落ち、鶏モモのローズマリー焼き、キーマカレー。
麦茶とカップラーメンを買って帰る。岡田屋鉄蔵の『千』を読み返す。
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なんとなく腹がくちくて眠くならない。『パラレルワールドで待ち合わせ』を読む。
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さらりと読み終わってしまう。また夢の中の町に行くのが寂しくて眠れない。