〔日記〕疲れてやる気をなくす
- 穿いて下さいといふ
- 草鞋を穿いて
- 山頭火
シヨウチユウと復縁したおかげで、朝までぐつすりと寝た、金もなく心配もなしに。
種田山頭火 行乞記 (一)
母校の中学に講師として呼ばれる夢を見る。自分は大学生で、教育関係の単位を取るために、母校との連携カリキュラムが今年から導入されることになったらしい。教員免許を取得するのに必要な課程であるようだ。
条件は、当時の同級生を数名、ゲスト講師として呼ぶこと。高校時代の友人に声を掛けた。招聘(しょうへい)のための依頼状が中学と大学を通して正式に用意された。
このたった一日の講義のために、数日前から実家へ帰って来ている。しかし準備をするでもなく、ただだらだらと日にちばかりが過ぎていく。
講義は料理の実践と宗教論の二本立てだ。料理はそれぞれの講師が発案したメニューを提供する。宗教論では、故人となった同級生を降霊して、それを御神体としてあがめ、信仰とは何かについて体験しつつ学ぶことになっている。
私の提供メニューは、鰯煎餅の焼きマシュマロはさみだ。当日の朝、同級生から電話がかかってくる。滅多に渡島できない島への渡航が解禁されたので、これから昆虫採集に行くのだという。「そんなわけで、悪いけど、おれ行かないから」とあっさりと言う。
そういえば集合時間は何時だったっけ、ああ、食材をまだ用意していなかったな。おかーさーん、学校まで車で送ってくれるついでに、コンビニに寄ってくれる? えー、コンビニには鰯煎餅は売っているはずだけど、マシュマロはあったかなぁ。
中学から送られてきた案内を見ると、集合時間は7時になっていた。もうお昼をまわっている。
慌てて母校の元担任に電話を掛ける。ゲスト講師ばかりかメインの講師も現れず、対応に追われていままで確認の連絡ができなかったらしい。平謝りに謝り、翌日に延期してもらう。
しかし、翌日もまた、起きられなかった。昼過ぎに目を覚ますと、LINEブログに担任が弁当の写真を投稿していて、それとなく私にむけたようなメッセージが添えられている。ああ、これ以上の延期は無理か。単位取れないなぁ。えー、まずいなぁ、どうしよう……。
焦りながら目が覚める。とても疲れてやる気をなくす。朝から日本酒を注いで、ずっと楽しみにしていた『宝石の国』9巻を買って読む。
- 作者: 市川春子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/10/23
- メディア: コミック
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ジロウがつまみを作ってくれる。チーズ入り椎茸オムレツ。あと、スルメ。
15時過ぎから活動を始める。体重計測アプリは92日目。
92日間目。しばらく安定。#今日のアプリ #PopWeight pic.twitter.com/CnWHLP06Z4
— 野原海明/小説家 (@mianohara) October 23, 2018
早い時間から呑みに出掛ける。ひら乃で熱燗、樽酒、やげん、ぼんじり、手羽トロ、つくね、とりねぎ。釈迦、ヒグラシとまわって早めに帰宅。