醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕鏡に映るそれ

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  • 小皿、
  • 紫蘇の実の
  • ほのかなる
  • 山頭火

――私はずゐぶん酔つぱらつてゐたが、それでも、俊和尚と強い握手をして、さらに小城さんの手をも握つたことを覚えてゐる。

種田山頭火 行乞記 (一)


神無月十八日、晴れ。

生まれて初めてショートヘアにしたのは中学に入学するときだった。母親が「中学生になってまで、そんな長い髪をしている人はいないんだよ」と言うから、それを鵜呑みにして切りに行ったのだ(思えば素直な子供だった)。

美容師さんは私の超天然パーマに恐れおののき、「まあ、最悪、全部ストレートパーマかければいいわよね」と言って切り始めた。

ゆえに私の中学時代は、悪夢から始まったわけだ。

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自分で考えている自分の姿と、鏡に映るそれがかけ離れている。私は人と目を合わせて話すことができなくなった。ほんと、髪は女の命だよね。

その後もなんどかショートに挑戦してはいたけれど、なかなか納得いく感じにはならず、20代半ばからはロングで通していた。ロングこそが自分にぴったりと合う髪型だと思っていたけれど、それにも違和感が出てきたのだ。特に、濡れた髪が肌にべったりと絡みつく感じがイヤで。

思い切ってバッサリいってみてよかった。鎌倉の凄腕美容師、福西くんに感謝。


8時少し前に起きる。風呂で『ほら起きて!目醒まし時計が鳴ってるよ』を読み始める。

ほら起きて! 目醒まし時計が鳴ってるよ

ほら起きて! 目醒まし時計が鳴ってるよ


昼にほうれん草と油揚げの味噌汁をつくる。ご飯は早炊きだったけれど、ちょうどよく炊けた。

悩んでいたけど、フェリシモの魔女のマントコートを注文する。


日記を書いて、


小説のデータを整理する。

日が暮れてきたのでヒグラシへ。今日はまゆちゃんとえっちゃん。一ノ蔵一合、菊水二合。鮭ハラス、チーズオムレツ。