醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕まんまと麻婆豆腐をつくってもらう

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今日は第四十八回目の誕生日だつた、去年は別府附近で自祝したが、今年は次郎さんが鰯を買つて酒を出して下さつた、何と有難い因縁ではないか。

種田山頭火 行乞記 (一)


神無月廿六日、くもり。金星が蠍座入り。

また12時間以上眠って、10時過ぎに目が覚める。不正出血も激しいし、あんまりやる気がでない。今日はお休みということにしようか。早く小説を書き直したいとう気持ちと、ずるずるだらだらとしていたい気持ちとがせめぎ合う。

風呂に入って『僕らの魂が地球に放り込まれた理由』を読み始める。

冷や飯を蒸籠で蒸していると、ジロウが「何かつくるの~?」とのぞきにやってくる。

「ここに麻婆豆腐のもとがあるからこれで」
「うんうん」
「つくって」
「えー!?」

まんまと麻婆豆腐をつくってもらうことに成功する。新しく買った白い丼で、麻婆丼にしていただいた。

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日記を書く。

かつて大変お世話になった編集長からメッセージが届く。新しいプロジェクトの話だ。ありがたや。

ヒグラシへ。今日も紘一さんソロデー。冷酒四合(一合はおごってもらった)、マグロ漬け、煮豚、おこわを堪能する。お酒を奢ってくれたオジサンが少子化を憂う話をしていて、「あなたみたいな若い人はどんどん産みなさいね!」と言うので、「えー、それって、今どきセクハラって言うんですよー、知らないんですかぁー?」と言い返す。

ほろ酔いで歌いながら帰る。「あやかし恋廻り」に興じてぱたりと寝る。