醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕なんで小説じゃなきゃだめなんだろう

 
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  • ぐるりとまはつて
  • またひとりになる
  • 山頭火

私は刻々私らしくなりつゝある、私の生活も日々私の生活らしくなりつゝある、何にしてもうれしい事だ、私もこんどこそはルンペンの足を洗ふことが出来るのだ。

種田山頭火 行乞記 三八九日記


霜月廿四日、晴れ。

毎日おれが机に向かっているのを、ジロウは「何をしているのか全然わからない」と言う。「奥さんは何をしている人なの?」と訊かれると、「何もしていないよ」と答えるらしい。

それはちょっとショックだな。机に向かっていて生み出した、「わかりやすい何か」が無いとそんなふうに見えるんだろうか。

それは、ひきこもりの子どもが自分の脳みその中で広大な世界を生きているけど、それが母親には理解できない、というケースに似てるかもしれない。

「説明しないとわからないことは、説明してもわからない」と書いていたのは村上春樹だったっけ(『騎士団長殺し』だったような気がする)。

「何をしているのかわかんない」と言われるたびに、毎月の生活費を稼ぎ出すような仕事をしていないことを責められているように感じてしまう。これは勝手に自分がそう感じてしまうだけで、ジロウは全然責めてなんていないのだろうけど。

考えてみれば、おれがバリバリと仕事をして日本中を駆け回っていたときだって、具体的にはどんなことをしていたのかジロウは知らないのだ。「必死に働いてガツガツ稼ぐ」ことが自分の価値だと、自分で長いこと思い込んでいたからから、勝手に責められているように感じてしまうだけなのだ。

9時頃起きる。本当は8時前には起きているのだけれど、寒くて布団からなかなか出る気にならない。

風呂で『秋山佳胤のいいかげん人生術』を読み終わる。『龍の神様と出会うたったひとつの方法』を読み始める。

秋山佳胤のいいかげん人生術

秋山佳胤のいいかげん人生術

龍の神様と出会うたったひとつの方法 人生に幸運をもたらす六龍の法則

龍の神様と出会うたったひとつの方法 人生に幸運をもたらす六龍の法則


ジロウが帰ってきて、サッポロ塩ラーメンでタンメンをつくってくれた。

小説を手直しする。脚本形式にしてはどうだろうか? とちょっと思う。もうちょっと、主人公の視点から引いたアングルで書きたくなったのだ。

日記を書く。


旅に備えて洗濯をする。『ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編』に倣って、「注意を向けるべき分野や責任を負っている分野」(高度2000メートル)の棚卸しをする。

ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法

ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術 実践編――仕事というゲームと人生というビジネスに勝利する方法

まずは「プロジェクト」(高度1000メートル)から。プロジェクト名をそれぞれ動詞に直す。そのほうが行動に結びつきやすいような気がして。

もっとも優先させるべきプロジェクトは、今書き直している小説を完成させること。自分はなんで小説じゃなきゃだめなんだろう、歌とか芝居とか、詩とかエッセイとかじゃだめなんだろうか、とあらためて思う。

おそらく、小説は文字だけで、全く新しい世界を構築できるからなのだと思う。そして、一人でも、どこにいても、何歳になってもできるから。

「注意を向けるべき分野や責任を負っている分野」は、「プロジェクト」から見えてくるキーワードを並べていく。書き出して並べ変えてみたら、木のようになった。根本に日々の生活を支える土台があり、幹となる思考や自信があって、そこから情報発信や創作の枝葉を広げていくのだ。

とりあえず今日はここまで。寒いので呑みに行く気がしない。近くのコンビニに買い物に出る。ナポリタンスパゲッティ、ワイン、チキン。昨日買って置いた生ハム。

『大奥』の続きを読む。

大奥 12 (ジェッツコミックス)

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アドベンチャー系のゲームをいくつか始めてみたけれどしっくりこない。「あやかし恋廻り」に興じて眠る。