〔日記〕那覇のライブハウス「B-ONE」で元旦を迎える
- 元旦の捨犬が
- 鳴きやめない
- 山頭火
いつもより早く起きて、お雑煮、数の子で一本、めでたい気分になつて、Sのところへ行き、年始状を受取る、一年一度の年始状といふものは無用ぢやない、断然有用だと思ふ。
種田山頭火 行乞記 三八九日記
霜月廿六日、晴れ。
7時頃起きる。まだ昨夜の酒が残っている。今日はこれから羽田へ行って飛行機に乗る。二日酔いのまま、なんども飛行機に乗って出張していた日々を思い出す。
酒は好きだが、呑み会が好きなわけではなかった。ちょっとひっかけて、さっと気ままに帰れるのがいいのだ。酒を勧められて呑むのも、付き合いで呑むのも、もう辞めよう。
とりあえず、もたれる胃にうどんを作って流し込む。
荷造りをして昼前に家を出る。バスで新逗子駅を目指す。腰がまっすぐにならないくらい痛くて、子宮と腸が圧迫し合っている感じ。南の島へ到着すればきっと治るだろう。
「海人」のキャップをかぶってきたが、旅にはやっぱり笠が似合うと思う。傘を手で持たなくて済みそうだし。折りたたみのできる笠に挑戦してみたい。
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空港について、本日二回目のうどん。讃岐うどんは何度食べても飽きないと思う。連れと待ち合わせて搭乗。飛行機の中で、今抱えているプロジェクトを整理する。一番力をいれたいのは、小説「白濁」の完成。その他、発信する準備を整えていこう。そして、生活習慣と体調を心地よく安定させよう。
那覇に到着。ゆいレールで旭橋を目指す。ルートイングランティア那覇にチェックイン。まずは部屋で、オリオンビールで乾杯。
ぷらぷらと歩いて牧志を目指す。公設市場はお正月でお休みだけど、その周りの店はちらほら開いている。中国人の若い夫婦が切り盛りしている中華海鮮料理「六」(りう)へ。
笑顔の可愛い若女将は、もと乗務員さんだそうだ。店名は、まだ赤ん坊の六ちゃんの名前と同じ。残波の水割りと牛ハチノスの和え物、羊肉串、牛肉を漬け込んだやつをいただく。パンチの強い味で美味。生け簀の魚に懐かれる。テーブルで呑んでいた大阪から来たお客さんと仲良くなり、ハイタッチをする。
続いて「うるまんず」へ。おねえさんは2年前に来たことを覚えていてくれた。泡盛の水割りとサービスのおつまみ、沖縄そば。
続いてライブハウス「B-ONE」へ。ジロウは勝手に「ディスコ」と呼んで、踊り狂っていた。
満足してホテルに戻って、ぱったりと寝る。