〔日記〕那覇は栄町市場商店街でダッシュで呑み廻る
- しぐれ、
- どこかで
- 三味を弾いてる
- 山頭火
やうやく平静をとりもどした、誰も来ない一人の一日だつた。
種田山頭火 行乞記 三八九日記
米と塩――それだけ与へられたら十分だ、水だけは飲まうと思へば、いつだつて飲めるのだが。
霜月廿九日、晴れ。
やりたいことは何か? 今何を感じているのか? それを伝えられる言葉を持つことが大切だ。言語化されない思考は、フラストレーションとともにぐるぐると頭の中で回り続けてしまう。
8時ごろ起きる。今回の沖縄の旅では初めてのすっきりと晴れた青空。喜納さんのおすすめでカフェくるくまへ。健康食品を製造販売する仲善という会社のカフェレストランだ。
- ジャンル:カフェ
- 住所: 南城市知念字知念1190
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- (写真提供:♪sato♪)
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タイ料理屋なのだけれど、かなり日本の家庭料理に近い感じ。そして沖縄らしく、セットがものすごい量。カレー3種盛りの「くるくまスペシャル」をいただいた。
併設するくるくまショップでは、自社製品のノニの健康飲料などを売っている。ノニと言えば、よしもとばななの『王国』シリーズ4巻目。主人公の名前が、その果実にちなんだ「ノニ」ちゃんなのだ。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/10/29
- メディア: 文庫
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ジロウは洒落でそのちょっとお高いノニ飲料を購入していた。お店で「ノニハイ」なるものを出してみようと思っているらしい。
斎場御嶽(せーふぁうたき)へ。売店のまわりは猫まみれだった。道路とおんなじ色をしていて、うっかり踏みそうになる。
禊ぎの井戸を覗いてから、大庫理(ウフグーイ)、寄満(ユインチ)、三庫理(サングーイ)の順に廻る。三庫理から臨む久高島に手を合わせて、その地の神様にこれから自分がやろうとしていることを報告する。三角の岩を抜けると、新しく生まれ出たような感じ。
南部をぐるりとドライブし、那覇に戻る。ゆいレールで安里へ。栄町市場商店街を散策する。
まずはおかずの店べんり屋へ(お惣菜屋から餃子屋になったけれど、看板はそのままみたい)。
「二人ですけど入れますか?」と訊くと、無愛想なおねえさんに伝票を手渡される。最初の注文は、客が自ら伝票に記入するシステムらしい。オリオンビールは缶をドカンっと渡された。その無骨な感じがすてき。水餃子を堪能する。隣のお客さんは、骨から髄液をストローですする「げんこつチュウチュウ」なるものを食していた。
なかま商店へ。こちらは串揚げがメイン。泡盛ジョッキ、肉とうがらし、肉にんにく、もずくの天ぷら。隣に座った紳士風の70代の常連さんと仲良くなる。校長先生らしい。
飛行機の時間があるのでここでタイムオーバー。ゆいレールで空港へ。最終便で羽田へ戻る。なんとか最終電車に間に合って鎌倉へ戻る。