醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕小説を書こうとして生まれてきたのだと思う

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酒があるから酒を飲んだ、私はまだひとりの酒はほんとうに飲めない、酒は親しい人々といつしよに飲みたい。

種田山頭火 其中日記 (二)


睦月十八日、晴れのち雨。

苦手なことを、克服するのが良いことだと思っていた。自分一人でなんでもこなせる(たとえば、ライターだけど写真も撮れるとか)が、素晴らしいことだと思っていた。

でも、それは違う。楽しくてやっているならいい。けれど、無理してやっているなら、それは違う。自分が苦手で嫌いなことを、好きで好きで仕方なくて得意な人はこの世に必ずいるのだ。無理をして手を出せば、そういう人たちの仕事を中途半端に穢してしまうことになる。

8時26分に起きる。風呂で『お金と引き寄せの法則』『神さまとのおしゃべり』『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』『お金は、子宮が引き寄せる』『吹上奇譚 第一話 ミミとこだち』を読む。入浴時間は1時間27分14秒。

昼は辛いものが食べたくて、一閑人でハバネロつけ麺、パクチー追加。御成スタバで日記を書く。

確定申告の書類を提出しに鎌倉税務署へ。空いていてすぐ終わる。帰り道に、古書 アトリエ くんぷう堂という新しい古本屋を見つける(今日は定休日だった)。

御成スタバに戻ってnoteを書く。

「自分の人生、これ以上やりたいことあるのかな。やりたくないことならたくさんあるけどな」と思いながら、買い物をしつつ帰る。花粉症(のフリをしている、らしい)ジロウに変なティッシュを土産に買う。あと、自分でつまむための寿司。

帰宅。漫画を読みながら寿司を頬張る。日本酒を少し。

突然、喉に胃液と昼食べたハバネロが逆流してくる。あまりの激痛に呼吸困難を起こす。一瞬、救急車を呼ぼうか迷ったが、無理やりゆっくり呼吸をするうちにおさまる。

生きていることが退屈、と思った途端に死にそうになるなんて、よくできている。でも、まだ「生きよう」と思う本能が働いたのだから、もう少し生きていていいのだろう。

一合で諦めてふて寝する。前から読もうと思っていた『「あの世」の本当のしくみ』を読む。

安野モヨコ『鼻下長紳士回顧録』を読む。

やっぱりおれは、小説を書こうとして生まれてきたのだと思う。神さま、宇宙さま、思い出させてくれてありがとう。

23時31分、うとうとしかけたが眠れないので、様々な本を読みあさる。酔っ払ったジロウが帰ってきて長崎ちゃんぽんを作ったので、半分ほど奪ってから寝る。